ブータンの首都ティンプーで、解禁されたたばこを購入するために店の前に並ぶ女性(2020年8月28日撮影)。(c)Upasana DAHAL / AFP 【8月29日 AFP】ヒマラヤの王国ブータンで、長年禁止されていたたばこの販売が、新型コロナウイルスの流行対策として、異例にも解禁された。 経済的利益よりも国民の幸福を重視する「国民総幸福量(GNH)」で知られるブータンは、1729年にたばこを取り締まる法が敷かれた。葉タバコは、女悪魔の血液で育つと考えられており、仏教徒が大半を占める同国では今も喫煙は罪とされている。 1999年までテレビが違法とされていた、人口約75万人の同国は、たばこの製造と販売、流通を2010年に禁止。だが政府が重い関税や税金を課した上で一定量のたばこ製品の輸入を認めていたため、隣国インドから密輸された闇市場が繁盛している。 そうした中、新型ウイルスのパンデミック(世