ネイティブの中でひとり奮闘しなくてはならない時、仕事力があれば何とかなります。しかし、英語力ばかりか仕事力もなかったら、どうするのか。それは、ぼくが若い頃に直面したピンチでした。 海外での仕事は段違いに厳しい ぼくは企画職の仕事を辞めて、米国でファンドマネージャーを目指しました。しかし、それは容易ではありませんでした。 欧米では資産運用が人気の職業で、MBAコースの卒業生の中でも最優秀の人材が目指していました。このため、競争が並大抵ではなかったのです。金融機関に入社した若手はファンドマネージャーに選ばれるよう、土日の区別なく、夜も遅くまで何年も懸命に働きました。アメリカ人のある同僚は「今年出社しなかったのはクリスマスの1日だけだった」と言っていました。 英語が苦手なぼくにとってはMBAコースですら「全く歯が立たない」相手でした。日本で高校や大学に通っていた頃は、勉強した時はそうでない時に比