【モスクワ=星井麻紀】中央アジア・キルギス南部の騒乱は14日、死者117人、負傷者1480人に達した。一部では和解に向けた対話の試みもみられるが、情勢はなお緊張している。 インタファクス通信などによると、全域に非常事態宣言が出されたジャラルアバド州では、13日夜も放火や発砲が続いた。軍拠点の占拠も続き、若者らが、ウズベク系だけでなく、キルギス系の住民にも無差別に発砲しているという。火災などで700人が死亡したとの情報もある。14日には、両民族の地域の長老が会談。バキエフ前大統領の住宅に放火したウズベク系リーダーに謝罪させ、刑事捜査の対象とすることで双方が武装解除に応じる合意を発表。事態打開に期待が集まっている。 オシ州では夜間は比較的平穏だったが、14日朝から発砲が再開した。キルギスの治安維持部隊は、情勢が悪化したウズベク系住民の居住区で特殊作戦を開始。これまでに約10人を逮捕、中には