音楽家の坂本龍一さん(59)が18日、主宰する森林保全団体「モア・トゥリーズ」が建築資金を募った東日本大震災の被災者向け木造仮設住宅約100棟を視察するため、岩手県住田町などを訪問した。 この支援プロジェクト「LIFE311」は地場産材を使い地元の工務店が建てることで、森林保全と雇用創出を促すもの。入居者と対面した坂本さんは、「少しでも力になれれば」と励ました。 坂本さんは、津波の傷跡が広がる岩手県陸前高田市を視察したあと、住田町役場から車で3分ほどの距離に建設された木造仮設住宅に到着。1棟ずつ並ぶ戸建ての木造仮設住宅を視察している姿に、入居者が握手やサインを求めて殺到した。 入居者の手を一人一人握りしめる坂本さんに、津波で陸前高田市の自宅が流され、転居してきた佐々木胖(ゆたか)さん(65)は、「大きくて柔らかい手だった。まさか、世界の坂本さんが私の家に来てくれるとは思わなかったので、感激