動物の供養ができるお寺のお坊さん日記です。日本熊森協会という自然保護団体が、山の上からヘリコプターでドングリを撒く様子がニュースで報じられていました。簡単に言ってしまうと、エサになる植物の減少によって人里に出てきた熊が殺されるのを防ぐためですが、協会ではこの活動を「どんぐり運び」と名付けておられます。シンプルな、いい呼び名です。 世界には過激な自然保護団体も多い中で、熊森協会の活動はとても穏やかであるにも関わらず、こうしたナショナル・トラスト的な発想は、日本では奇抜に見えるのでしょうか? 協会に対する批判者も少なくないんだそうです。 世間には、自然保護という行為に対して、頑なに、一括りに拒否反応を示すタイプの人々がおられるようです。協会の手法が科学的に正しいかどうか、社会的に公正かどうかという議論にかこつけた、心の闇が見え隠れします。 自然保護や環境問題に対するお坊さんの役割があると