新型コロナウイルスの「第7波」の感染者数が減りつつある中、マスク姿で街を行き交う人たち=東京都渋谷区で2022年9月21日、手塚耕一郎撮影 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が宣言されて2年半あまりがたち、海外ではいまや「ノーマスク」が当たり前と聞く。ところが日本では今夏の「第7波」で引き続きマスクの着用が求められた一方、感染者数が世界最多なんだとか。ちゃんとマスクをしているのに、一体なぜ? 9月27日に行われた安倍晋三元首相の国葬で、政府は海外からの要人も含めて参列者にマスク着用を求めた。あくまで日本国内の「ルール」に沿った対応だったが、これがちょっとした話題になった。その8日前に実施された英国のエリザベス女王の国葬では、日本から参列された天皇、皇后両陛下をはじめ大半の人がノーマスクだったからだ。図らずも同時期に行われた二つの国葬が、彼我の差を浮き彫りにした形である。 実際