待望作『Ms.マーベル:もうフツーじゃないの』ムスリム少女ヒーローの静かな問いかけ【邦訳アメコミ推薦図書】 2013年暮れ頃のことです。普段アメコミの話題などほとんど掲載しない全国紙のオンラインサイト等に「米マーベルコミックス、16歳のイスラム系米国人の女子高生が主人公の新シリーズをスタート」というニュースが掲載されました。2001年のアメリカ同時多発テロ以降、各方面で偏見に晒されることになってしまったアメリカ国内に住むイスラム教徒たち。2013年当時は反イスラム熱もやや落ち着いていましたが、それでもなお、コミック原作映画の大ヒットによってアメリカのエンターテインメント業界のメインストリームにいるマーベルが、アメリカ国内におけるマイノリティーであるところの「イスラム系米国人」を主人公にすることには、社会的なインパクトがあったわけです。こうして2014年に発表された『Ms.マーベル』は大きな
ミズ・マーベル(Ms. Marvel)、本名カマラ・カーン(Kamala Khan)とは、マーベル・コミック社のコミック作品に登場するスーパーヒロイン。編集者サナ・アマナットとスティーブン・ワッカー、原作者G・ウィロー・ウィルソン、作画家エイドリアン・アルフォナによって創作された。マーベル社で初めてコミックブックの単独主人公となったムスリムキャラクターである。2013年8月に『キャプテン・マーベル』第14号で初登場し、2014年2月に発刊された個人誌『Ms.マーベル』(Ms. Marvel) の主役となった。マーベル社がムスリムのキャラクターを打ち出すというニュースは大きな話題を呼び、単行本第1巻は2015年にヒューゴー賞最優秀グラフィック・ストーリー部門を受賞した。 作中設定では、カーンはマーベル・ユニバース内のニュージャージー州ジャージーシティを出身とするパキスタン系アメリカ人の未成年
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