拡大 移転60年を迎えた博多駅。ここで益田啓一郎さんからのクイズです。「現在は4代目の駅舎ですが、写真の中に3代目の駅舎から受け継がれたものがあります。それは何?」(答えは記事末) JR博多駅は1日、福岡市博多区の現在地に移転し60年の節目を迎えた。当時一帯はカエルも暮らす広大な田畑と湿地。約600メートル先からの新築移転は九州随一のビジネス拠点を生み、この10年ほどで大型商業施設の進出も相次ぐ。移転50年の際にはセレモニーやイベントがにぎにぎしく行われたが、今年は「特に予定はない」(JR九州)という。代わって西日本新聞meが“還暦”のお祝いを込めて九州の玄関口の変遷をたどる。 ◆大博通りにあった旧駅 あまりにも堂々としたたたずまいに、「ずっとそこにある」かのような博多駅。60年前はどこにあったのか。文化や産業に関する資料を集めて意義付けしながら活用する「アーキビスト」の益田啓一郎さん(5