点火を16日に控え、また、被災地の薪の受入の是非で注目を集めている「五山の送り火」ですが、感情的に受け入れれるべき、べきでないを論じるのではなく、その送り火を担ってきた方々の思いや、これまでの歴史も知ってもらいたと思います。 というわけで、2003年に、NPO 法人大文字保存会の副理事長である長谷川綉二氏にインタビューした記事を、『京都・火の祭時記−伝統行事からみた森林資源と人のつながり−』から転載したいと思います。 よろしければ、ご一読ください。 出典:『京都・火の祭時記−伝統行事からみた森林資源と人のつながり−』 大文字送り火へかける思い(NPO 法人大文字保存会・長谷川さんへのインタビュー) 500 年、600 年とも言われる歴史を持つ大文字送り火は、大文字山の山麓住民の手によって綿々と続けられてきた。大の字が灯される部分の土地を共有地という形で所有しているのもこれらの住民である。現