2015-01-16 『亡命ロシア料理』ピョートル・ワイリ/アレクサンドル・ゲニス ロシア 料理なんて食べられればいいと思っていた 得意料理はカレーとシチューとポトフと鍋。茶色いものはだいたいおいしい。好きなものは何度でも繰り返し食べる。嫌いなものはない。持っている調理器具はおたまと鍋とフライパン。 という、良くも悪くも食に対して雑な興味しかない私が初めて買った料理本がこれ。 なんでいきなりロシア料理・・・と思われるかもしれないが、店頭で立ち読みしたときにこのフレーズが目に飛び込んできたのだ。 お茶はウォッカじゃない、たくさんは飲めない 思わず二度見してしまった。ロシアといえばウォッカ、というイメージがあるが水のごとく飲んでいるのかこの人たち。いや、水以上に人体の組成に関わるレベルでウォッカが必需品なのか。しかもただの「ロシア料理」ではない。「亡命」が付いている。しかも翻訳にはナボコフの