バブル経済が崩壊した1990年代以降、日本企業の多くは従来の年功序列型の人事評価制度を取りやめ、成果主義型の制度へと改めた。こうした動きは「単なる流行にすぎなかった」。ベストセラー『虚妄の成果主義』(日経BP)で日本型年功制への回帰を説いた高橋伸夫・東京大学教授はこう切り捨てる。 成果主義に伴う“自己責任”や“客観評価”を隠れ蓑にして、企業の経営トップは従業員への投資を怠り、管理職は部下の評価を回避してきたと批判。成長を目指すのであれば、かつての日本企業の成長を支えてきた年功制へ戻るべきだと主張する。それにはまず、企業のトップが「成果主義は失敗だった」と公言することだと訴える。 2004年に出版した『虚妄の成果主義』(日経BP)が思いもよらずベストセラーになったことで成果主義に関する取材をいまだに受けますが、少々辟易しています。経営学者である私の専門は経営組織論や意思決定論で、人事労務問題
お断り単なる愚痴で書いたつもりの記事がホットエントリという形で予期せぬ注目を集めてしまったため、真意が伝わりにくい場合があるようなので、本文に違和感をもたれた方はこちらの補足記事を併せてお読みいただくようにお願いします。 また、この記事についてはこちらを参照。 本文生まれ育った関西から東京に移り住んで二年経つが、東京の感覚にどうしても馴染めないところがある。車が通らなくても信号を馬鹿正直に守るとか、エスカレーターで左側に立つとかそういう些細なことはどうでもいいとして、「東京の文化が中心、それ以外の地方文化は周縁」ということを無邪気に信じていることだ。テレビなんかで「六本木」だの「原宿」だのという東京のローカルな地名を断りなしに出すとか、「都内」はすべて都会であると思いこんでいるというのもその一つだが、最大のものはやはり「言葉」だ。 一番不思議なのは、「訛る」という言葉だ。地方出身の誰かが方
ミス「700円のお返しでーす。ありがとうございましたー」おれ『ありがとー』特に確認もせずにサイフへじゃらり。その後、近くの自販機でジュースを買うために、小銭を数えて気づく。あれ・・・400円しかない・・・ミスドを出てから初めてサイフを開けたので、たぶんお釣りの間違いだろうなーと思い至る。レシートを持ってミスドへとって返す。おれ「すみません・・・かくかくしかじか」ミス「え・・・ちょっとお待ちください」奥で何やら話し合い。ミス「今からレジを調べますので少々お待ちください」まじか・・・まぁ、そりゃそうだよな・・・嘘かもしれないしね・・・お客さんいっぱいいるなぁ・・・忙しいのに俺のせいでレジ総点検か・・・うわぁすみませんすみませんうわぁ・・・さっきレジしてくれたお姉さん・・・なんてツラだ・・・爆発寸前じゃねーか・・・・・・ あっ、すみませんお客さん、僕並んでるんじゃないんです、、どうぞどうぞ・・・
前編はこちら 中編はこちら 脱「記者クラブ」へのさまざまな試み ジャーナリストの寺澤有氏は、記者クラブの閉鎖性をめぐって、99~05年にかけて計3回、裁判を起こした。前2回は、裁判所が司法記者クラブ加盟社に対して、優先的に傍聴席を与えたりすることで、自らの取材の機会が損なわれたとして、国を相手に。3度目は、警察庁内などでの会見取材を妨害されたとして、国と関係クラブ各社を対象とした(その後、いずれも訴えは棄却されている)。 今井・寺澤両氏の例が示すのは、組織に属さない個人が公権力を取材しようと試みると、“敵”は公権力だけでなく、記者クラブでもある、ということだ。 寺澤氏が3度目の裁判を起こすヒントになったのが、01年、新興のインターネットメディアだった「オーマイニュース」が、韓国の記者クラブ制度を崩壊させたことだった。当時から記者クラブは、日本と韓国ぐらいにしかない取材慣行であったが、韓国で
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「Eee PC」に代表される小型・低価格ノートパソコンは、日本発で登場すべきだった。こうしたイノベーションを生み出すのに十分な技術力を持ちながら、台湾や米国などの海外勢に先を越されるまで身動きが取れなかったことに、日本のパソコンメーカーの病巣の深さを感じる。2008年6月3日~7日に台湾・台北市で開催された「COMPUTEX TAIPEI 2008」会場で、各社が競って製品発表した最新の小型・低価格ノートに触れ、筆者が感じた印象である。 改めて書くまでもなく、日本のパソコン業界の技術者たちは、モバイルノートの開発・改良に長年、力を注ぎ続けてきた。シャープの「Mebius MURAMASA」、ソニーの「バイオノート505」、東芝の「dynabook SS」や「Libretto」、富士通の「FMV-BIBLO LOOX」、そして松下電器産業の「レッツノート」など、話題になったモバイルノートは枚
このところ、いろんなメディアから「格差社会批判の批判」みたいな取材が来る。「ワーキングプア」が消費しつくされたら、今度はその批判で飯を食おうということらしいが、いい加減うっとうしいので、ここでまとめて書いておく。 先日の秋葉原事件の犯人も、年収は200万円というから、韓国の一人あたりGDPぐらいで、絶対的基準でみれば「プア」とはいえない。精神異常者というのは一定の確率でいるので、こういう突出した事件を一般化することはできない。ブルーカラーの待遇は労働需給の従属変数なので、それ自体を「是正」することは無意味だ。「日雇い派遣」の禁止は、企業がアンケートに答えているように、(もっと不安定な)アルバイトに置き換わるだけである。 問題はワーキング・プアではなく、その裏側にいる中高年のノンワーキング・リッチである。私のNHKの同期は、今年あたり地方局の局長になったが、話を聞くと「死ぬほど退屈」だそ
いまネットでは、というか2ちゃんねるではちょうど盛り上がっているところでありまして、まあ微妙なところではあります。毎日新聞では「また2ちゃんねるか。二ヶ月ぐらいで沈静化するだろ」ぐらいの話のようでありましたが、どうなんでしょう。 誹謗中傷している人をどうのこうのというのも、結構ガチな話になるのかもしれませんけれども、いまちょうど加藤さんが秋葉原で人殺しをしたこともあって、ネットであれこれ実社会に影響する問題を広げるといろんな人が関心を持つようであります。ネット規制(フィルタリング含む)議論に中立だった人も前向きになるなどして、ネットでの騒動を大人の人たちが嫌って規制する動きにならないことを祈るばかりですわ。 もちろん、毎日新聞が日本を貶めるような不細工な記事を海外に流していたことについては恥ずべきことと思いますし、社内処分とはいえ関係者に一定の責任を取らせるのは当たり前のことだとは考えます
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