「バカか、お前は」 売れないメゾンカイザーを叱咤ブーランジェリーエリックカイザージャポン社長 木村周一郎氏(下)2017 / 4 / 27 あんパンで知られる「木村屋総本店」創業家の出身ながら、フランスパン専門店「メゾンカイザー」を立ち上げたブーランジェリーエリックカイザージャポン(東京・港)の木村周一郎社長。2001年、東京・高輪に小さな店をオープンしたものの、看板商品のバゲットはさっぱり売れなかった。1日100本焼いても、売れたのはたったの14本。従業員との関係もぎくしゃくした。悩んでいたある日、「とにかく一度、軽井沢へ来なさい」と知人に声をかけられた。そこで出会ったある先輩経営者から受けたアドバイスが、一皮むける原点となる。 ◇ ◇ ◇ 東京・高輪に店を開いた当初、僕はしょぼくれていました。パリにあるような本格的なパンの店を目指し、本場のバゲットを売ろうとしても、さっぱり売れ