来年3月末で閉園予定の認証保育園の建物を見上げる、園児の保護者=大田区南雪谷2で2020年11月1日午後4時28分、林奈緒美撮影(画像の一部を加工しています) 保育業界大手が来春、東京都内で運営する認可外の4保育園を閉園する。公表したのは9月。思わぬ通告に、幼児を預ける保護者からは不安の声が上がり、専門家も「4園も一斉に閉じるのは前例がない」と驚く。なぜ閉園するのか。探ってみると、政府が導入した政策の影響も浮かんできた。 とまどう保護者「突然の閉園、困っている」 保育園は、認可園と認可外に大別される。多くの親が希望するのは、国が定めた設置基準を達成し、知事が認可した認可園だ。認可以外は認可外となるが、その中から各自治体の基準で認定するものがあり、東京都は認証園と呼んでいる。認可園に入れなかった親にとって受け皿役を果たしてきた。 今回、認証園の閉園を決定したのは、全国で200カ所を超える認可