1995年1月17日に起きた「阪神・淡路大震災」。M7.3を記録したこの大地震は、6434人の尊い命を奪った。 6434人の命が失われた阪神・淡路大震災から今年で15年。街並みは復興を遂げたように見える。しかし、1人1人の個人にとっての復興はどうなのだろうか。 今まで詳しくは明らかになってこなかった、個人の「心の復興」を浮かび上がらせる新たな調査手法が開発された。それが「復興曲線」という手法だ。この手法では、被災者に震災からの15年の心の軌跡を線で描いてもらい、その曲線を読み解くことで、どこまで復興がなされたかを知ることができる。被災者の心の内を視覚化できる手法として、災害研究の最前線で使われ始めている。