外務省がパスポート(旅券)のデザイン変更を検討し始めた。 出入国印などが押される各ページに、富士山など国内の名所旧跡を印刷する案などが浮上している。旅券を親しみやすいものにするとともに、海外での日本文化発信につなげる狙いだ。2019年ごろをめどに変更したい考えだ。 日本の旅券は、1992年に縦12・5センチ、横8・8センチの現行サイズとなり、95年の10年用旅券導入で、表紙は5年用が紺、10年用が赤となった。06年にはICチップが内蔵されたほか、細かな印刷様式の変更など偽造対策が行われているが、デザインはほとんど変わっていない。各ページには、桜の絵柄やページの数字が薄く印刷されているが、他国の旅券に比べて地味だという指摘が出ていた。米国の旅券には、ニューヨークの「自由の女神」などの名所旧跡や、独立宣言の抜粋などが印刷されている。 外務省は、国内の世界遺産や名所旧跡、葛飾北斎による浮世