読み始めて不安になった。「日本人の加害責任」だとか「朝鮮人強制連行」について強調されている本が多かったからである(全部がそうというわけではないのだが、そういう論点が強調されているものが記憶に残った)。自分としては、小林よしのりだの新しい教科書を作る会だのの歴史観はあまりにも「自高・自大史観」が行きすぎていると思っているが、逆に一億総懺悔だのといった「日本はすべて加害者、中国朝鮮はみな被害者」というのも受け付けない(などと言うと、右からも左からも攻撃を受けかねないのが現状なのだが)。いずれにしても、戦争遺跡を見学するだけで、「侵略戦争の反省の思いを込めて」というような背景を持っていると受け取られかねないということには、少々危惧を覚えた。 しかし、わたしは何でも実際に見てから感想なり評価なりをすればいいと思っている。もしかしたら、案内の人とは全く違った感慨を抱くかもしれないが、それはそれで行っ