男子生徒がバックストリート・ボーイズのまねをして腰をくねくねさせていたころ、13歳のLinda Liukas(リンダ・リウカス)さんにはもっと大人な趣味があった。アル・ゴア元副大統領に夢中だったのだ。非公式ファンサイトを作るうち、リンダさんはコーディングの楽しさ、世界に向けて自分を表現する楽しさを知った。 10年が経ち、リンダさんはまつもとゆきひろさんが開発したプログラム言語「Ruby」(ルビー)に出会い、ふたたび夢中になる。まつもとさんの誕生石(7月)から命名されたルビーは、他の言語に比べて格段にプログラミングしやすかった。加えて、初めて会ったコーダーたちの人柄も好きになった。 「プログラマーと言われて想像したのは、数学を愛する孤独な人たち。だけど実際に会ってみると、世界でもっともあたたかく、優しく、ユーモアがある人たちだと分かったんです」(リンダさん) リンダさんは思った。世界中の女性