偽ベートーベン、理化学研究所、朝日新聞……今年とりわけ目立つ謝罪会見。「謝罪が足りない」「本当に謝る気持ちがあるのか」と更なるバッシングを加える前に、そもそもなぜ謝罪会見は誰が開いてもありきたりになるのかを考えたい。考察すべきポイントは、どのタイミングでフラッシュが焚かれるか。ここに着目すると、報じる側の様々な思惑を知ることができる。 悪意のある写真を選ぶ方法 先日、ある人物が開いた大きな会合へ出向くと、彼のゴルフ・スウィングの連続写真が掲げられていた。キリッと前方を見定めた最初の写真から一転、体をひねりながらスウィングする写真では、当然ながら踏ん張った表情に変わり、顔の造形が崩れてくる。スウィングした後は、ボールの導線を追う真剣な表情に戻る。 最初の写真に「月に数度はラウンドする趣味のゴルフ」とキャプションを入れれば至って無難な報告だが、スウィング途中の踏ん張った表情に「下手の横好き。や