ピクセルの位置がずれてしまっている箇所があり、ウェブサイトのテキストがきれいに表示されないというのはよくある問題だ。それを見ると、黒いソファの上に白い犬の毛を見つけたときと同じような気分になる。 原因は、JPEGファイル形式にある。このファイル形式ではグラフィックスを圧縮することによって、PC上にすばやく読み込んだり、携帯端末の月間データプランを大量に消費してしまわないようにすることができる。この問題を軽減するための取り組みは多い。Microsoftの「JPEG XR」やGoogleの「WebP」と「RAISR」はその例だ。しかし、JPEGがあまりにも広くサポートされているために、その取り組みは限定的にしか成功していない。 そこでGoogleは、JPEGを圧縮するためのより良い方法を考案した。同社は米国時間3月16日に公開した研究報告の中で、「Guetzli」という技術について詳説している