年金の支給開始年齢の引き上げに伴い、60歳以上の雇用を確保するため、厚生労働省は65歳まで希望者全員を再雇用するよう企業に義務づける方針を固めました。 中小企業の工場が立ち並ぶ東京・大田区の金型製造会社。7人いる従業員のほとんどが20代ですが、社長は「モノ作りには経験が必要で定年後の再雇用も重要だ」と話します。 「60歳以上の人が技術ある人間だけど雇用がないので、中国に行って向こうで教えるとかいうことがある。そういうのは逆に技術の海外流出になってしまう」(「タムラエジア」田村知之社長) 60歳で定年を迎えた後の雇用をどうすべきか。厚生労働省は14日、60歳の定年後も働きたいという人について、企業側が希望者全員を再雇用することを義務づける方針を示しました。背景にあるのは、年金の支給開始年齢の引き上げです。 男性の厚生年金の支給開始は2025年までに段階的に引き上げられ65歳からになり