トップ > 社会 > 速報ニュース一覧 > 記事 【社会】 高台25メートル削り建設 福島第1原発 2011年5月5日 09時49分 東日本大震災で15メートルの大津波に襲われた福島第1原発の立地場所が、40年以上前は海抜35メートルの台地だったことが、建設当時に東京電力が国に提出した資料などで分かった。東電は、地盤の強度や原子炉を冷やす海水の取り入れやすさを考慮した結果、地表から25メートルも土を削って原発を建設した。計画に携わった元東電幹部は「違う建て方もあった」と、津波対策を軽視してきたことを認めた。 原発の建設地約200万平方メートルは、東電が1964年までに取得した。旧日本軍飛行場があった場所で、海岸線に険しいがけが続く台地だった。地質は、地表から海水面までの3分の2は、地盤が弱い粘土や砂岩層が広がっていた。 計画メンバーの1人、豊田正敏・元東電副社長(87)によると、さまざまな