全日空がボーイング787の国内線定期便の運航を再開した1日、大阪(伊丹)空港には、鹿児島からの到着便(544便)が安全点検のため約1時間40分遅れた。 降り立った乗客らは一様に疲れた様子。昔の同僚に会いに来たという鹿児島市の主婦、西井上やす子さん(63)は「出発前の待合室で随分待たされた。予定が詰まっていたら大変だった」。 出張帰りの兵庫県芦屋市の会社員、富永健介さん(40)は「整備のための遅延との説明があり、飛行に不安はなかった。帰ってゆっくり休みたい」と話した。 544便の到着が遅れたため、空港の職員らは出発ロビーで待機していた人たちに状況をあわただしく説明。中には不安そうな表情をみせ、「何が起こったのか教えてほしい」と搭乗口などで職員に詳しい説明を求める人もいた。