東大の入学式が12日、東京都千代田区の日本武道館で開かれ、留学生を含め3163人の新しい大学生活が始まった。浜田純一学長は式辞で「国境なき東大生になってほしい。日本という国に閉じこもらず、国境にこだわらずに活動と交流を自由に広げてもらいたい」と呼び掛けた。 緒方貞子国際協力機構(JICA)理事長も祝辞で「世界には多様な人々が生きていて、お互いを理解し尊重し合い社会を変える力を生み出せることを実感してほしい」と述べた。 東大OBの宇宙飛行士、野口聡一さんも国際宇宙ステーションからお祝いのメッセージを寄せた。理科I類に入学の富原良平さん(18)は「電子工学を学びエンジニアを目指したい」と喜びの表情。シンガポール出身の文科III類、ケビン・コーさん(21)は「将来は日本語教師になりたい」と話した。