日本経済新聞と言えば、大企業の広報部からすると「何としても我が社の情報を掲載して欲しい」と考える影響力ある媒体だ。「日経に載るためにはどうするか?」といった対策をかなり練っているケースが多く、そのためには「日経さんにまずは情報をリークしてから…」などと特別扱いされることもしばしば。 日経新聞に掲載されるだけで「日経新聞に載りました」と記事クリッピングを社内巡回させて喜んだり、悪い情報が載った場合は「日経に載ってしまった…」と愕然とすることも。各社広報部員の間では「日経新聞の記者とどれだけ仲がいいか」が妙な自慢になることさえあるのだ。 経済界における一種の「権威」として君臨する日経新聞だが、これまでに複数のITベンチャー企業を立ち上げてきた会社役員は「日経に載ろうが、ベンチャーにとってはあまり意味がない」と語る。 「もしかしたら、大企業では “何で競合が出てるのに、ウチが出てないんだ!