独自理論のニューラルネットワークAIを組み込んだ3D格闘ゲーム『NekoFight』について語る金子さん(2009年の第参回天下一カウボーイ大会より) インタビューの後編は、平木敬教授と、同じく金子勇さんと親交の深かった稲葉真理准教授を交えてお届けする。金子さんが取り組んでいたニューラルネットワークのアルゴリズムは、NekoFight(物理演算とAIを組み込んだ3D格闘ゲーム)の対戦相手に組み込んでテストされていたほか、ある別のレースゲームにも組み込まれ、着実に成果をあげ始めていた。 金子さんにとってWinnyに代表されるP2Pネットワーク構築はすでに“終わった話”で、興味の中心はニューラルネットワークに移っていたと稲葉准教授は言う。 金子さんのものづくりのスタイルと、独自の発想がどういう方法論から生まれてくるものだったのかをお二人の言葉から探る。 (前編の記事はこちらから読めます) ■「
いわゆるWinny裁判で金子勇さんの弁護を担当した壇俊光弁護士と、10年来の交友のあったドワンゴニコニコ事業本部の戀塚昭彦氏から追悼文をいただきました。順不同で紹介します。 金子勇さんの告別式は7月11日午前、都内の斎場でしめやかに営まれました。 ■Winny裁判の弁護団事務局長をつとめた壇俊光弁護士 納豆ミサイル=超時空要塞マクロスのミサイルのこと。金子氏の暇プロ作品として有名な『NekoFlight』は、'90年代の非力なグラフィック性能のPCで、これを3D処理で再現するフライトシミュレーターだった。 『約束』 私にとって、金子さんは、世間が言うような天才プログラマーというよりも、納豆ミサイルに憧れてプログラムしていると、何故か戦闘機が宇宙に飛び出してしまった人。プログラムが好きで、好きで、自分が著作権法違反幇助に問われている法廷でもパソコン持ったら手が止まらない。「いやー、でも、せっ
Winny作者でP2Pソフトウエア開発に貢献したプログラマー 金子勇氏の急逝(関連記事)にあたり、WIDEプロジェクトのファウンダーであり慶応義塾大学環境情報学部長・教授である村井純氏より追悼の言葉を寄稿いただいた。以下、全文を掲載する。 金子勇さんはソフトウェア開発者として極めて貴重なパイオニアでありヒーローでもありました。 途中困難がありましたが、その困難は多くの新たな支持者と友人をもたらし、新たな夢の実現に向けて活動していたと聞いていて、期待を持ってその成果を待っていました。 そのような環境を構築された平木先生、稲葉先生、壇先生、など関係者の方々に心より敬意を表します。 さて、私たちとしては金子勇さんの残された技術と背景となっていた精神と勇気を理解し、発展させ伝えていくことが使命です。 また、金子勇さんが受け止めた困難の社会的要因を追求し、金子勇さんのスピリットが健全に羽ばたける世に
■ ダウンロード違法化反対家の知られるべき実像 あるきっかけで、あるダウンロード違法化反対家の人の、自宅のものと思われるIPアドレスを知ってしまった。知ることができたのは、2007年と2008年のいくつかのある日におけるIPアドレスである。そのIPアドレスを手元のWinnyノード観測システムの接続ログと突き合わせてみたところ、5回の日時において、WinnyノードのIPアドレスとして観測されていたのを見つけた。 それらのIPアドレスがソースとなっていたキーを抽出し、16日の日記の方法で視覚化したところ、図1のとおりとなった。 他の区間でどうだったかを調べたいところだが、2007年の部分と2008年の部分では、ISPが異なっており、ポート番号も「4857」と「3857」という具合*1に違っていた。 一般的に個人宅に割り当てられるIPアドレスは時々変化しており、それを追跡することは通常、簡単でな
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