路線バスの車内で女子高生に痴漢をしたとして、東京都迷惑防止条例違反に問われた三鷹市立中学校教諭・津山正義被告(30)(休職中)の控訴審で、東京高裁は15日、罰金40万円とした1審・東京地裁立川支部判決を破棄し、逆転無罪の判決を言い渡した。 河合健司裁判長は「被告が痴漢をしたと認めるには合理的な疑いが残る」と指摘した。 被告は、2011年12月に同市内でバスに乗車中、女子高生の尻を触ったとして起訴された。無罪を主張したが、1審判決は、「被告に触られた」とする被害者の供述から有罪とした。 高裁判決は、犯行時に被告が右手で携帯電話を操作し、左手でつり革をつかむ映像が車載カメラに残っていたことを踏まえ、「被告が、被害者の言うように数回ゆっくり触ったとは考えがたい」と判断。被害者が、被告の抱えていたリュックサックが当たったことを痴漢と勘違いした可能性があるとした。 判決後に記者会見を開いた津山被告は