社説 八重山教科書採択 平和貫く大人の決意示した2011年9月9日 Tweet 国民主権、平和主義、人権尊重を柱とする日本国憲法や沖縄戦の教訓などを大切に思う、地域住民の声、民意を反映した妥当な判断が下されたことを評価したい。 八重山地区の社会科教科書採択問題で石垣、竹富、与那国3市町の教育委員全員による協議が行われ、2012年度から使用する中学公民教科書に東京書籍版を多数決で採択した。 今回の問題は、教科用図書八重山採択地区協議会の玉津博克会長(石垣市教育長)が現場教員による順位付けを廃止し、無記名投票を導入するなど、従来の教科書選定の手法を一方的に変更したためボタンの掛け違いが始まった。 玉津会長主導で「新しい歴史教科書をつくる会」系の育鵬社版が選定され、石垣市、与那国町両教委が追認したことで政治・社会問題化。同協議では育鵬社版の採択をめぐり激しい議論を展開し、最終的に協議会答