沖縄全戦没者追悼式で「平和の詩」を朗読する嘉味田朝香さん=沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園で2011年6月23日午後0時35分、和田大典撮影 23日の沖縄全戦没者追悼式で、沖縄県浦添市の仲西中2年の嘉味田朝香(かみだ・ともか)さん(13)が、自作の詩「幸せの一枚」を朗読した。沖縄戦を風化させず、悲劇を繰り返させないとの思いを込めた。 「私の祖母が持つ一枚の写真 何年も経(た)つけれど 忘れられない笑顔 忘れられない言葉」 小学3年の時に学校の宿題で、祖母(85)に沖縄戦の体験を尋ねた。祖母は何も言わず、1枚の写真を嘉味田さんに見せた。 「古びた写真に写る 子どもたち 満面の笑顔の男の子 勝気そうな女の子」 祖母は小学校の元教員。写真の二十数人の子どもたちは、祖母の教え子たちだった。 「みんなどうなったの?」 嘉味田さんの問いに、祖母は長い沈黙の後で答えた。 「どうして戦争なんかするのかねー