遠方の学会に参加したいけど、子どもはどうしよう――。育児中の研究者の研究継続をはかろうと、「子連れ出張」を支援する動きが大学などで広がっている。研究者にとって学会参加は研究に不可欠で、キャリア形成に…
遠方の学会に参加したいけど、子どもはどうしよう――。育児中の研究者の研究継続をはかろうと、「子連れ出張」を支援する動きが大学などで広がっている。研究者にとって学会参加は研究に不可欠で、キャリア形成に…
国税庁にお酒の研究や鑑定をする部門があることはあまり知られていません。しかも、酒造りは「女人禁制」だったとされる時代もあることから、女性が働くことがイメージしづらい分野でもあります。そんな業界で、女性初の酒類総合研究所のトップをつとめた研究者がいます。 118年の歴史があり、日本で唯一の国のお酒の研究機関である独立行政法人酒類総合研究所。前身である国税庁醸造試験所の時代から働いていた後藤奈美さんは2016年、ここで女性初の理事長に就任しました。 後藤奈美(ごとう・なみ) / 独立行政法人 酒類総合研究所 前理事長。京都大学大学院農学研究科食品工学専攻修士課程修了。1983年、国税庁に入庁し、醸造試験所(のちの酒類総合研究所)に配属。大阪国税局鑑定官室を経て醸造試験所に戻り、ワインの研究を積む。1991年から1年間、フランスのボルドー大学に政府給費留学生及び科学技術庁パートギャランティーとし
共働き夫婦が急増する中、多くの家庭が頭を悩ませている問題がある。それが「母親の出張」だ。 共働き子育て世帯であっても、夫が出張する場合は問題にならないことが多い。妻が当たり前のように家で子どもの面倒を見るためだ。一方、妻が出張となると、状況は全く変わる。 普段から育児が母親に偏っており、子どもが母親がいないことを不安がるため夫に預けて出張できない、夫の帰宅時間が遅く子どもを保育園のお迎えに行けない、といった家庭も多いためだ。とくに子どもが乳幼児、未就学児の場合には、こうした壁にぶつかりやすい。 子連れで「仕事」に参加することは難しい 今年7月下旬、松川るい参議院議員ら自民党女性局の議員ら38名がフランスに研修に行った際、エッフェル塔の前で撮った写真をX(旧ツイッター)に投稿し、「まるで観光旅行だ」と批判を受けて炎上した。のちに、松川議員が子どもを伴っての渡航だったことがわかり、大使館に子ど
未だに会議、会合のときに「現地で対面で」と要請されることがある。役所関係が多い。 コロナ以前の時代には移動のために膨大な時間を犠牲にしていた。例えば、東京への往復は新幹線を使っても、飛行機を使っても、だいたい神戸の自宅から往復で7時間とかそれ以上かかる。これは膨大な時間のロスだ。コロナ以前から宿泊を要する出張は極力断ってきたが、もしそれでも宿泊が必要な場合は24時間以上のタイムロスになる。 もちろん、新幹線の中でもWi-Fiはあるし、仕事もできる。しかし、車内での仕事はオフィスや自宅での仕事よりも生産性は落ちる。机は小さいし、Wi-Fiは遅いし、いざというときに取り出せる書棚も傍らにはない。オフィスのコンピュータはデスクトップで2画面使っているからマルチタスクが容易だが、ノートブックパソコンではこのような作業は簡単ではない。ちょっと迷ったときに相談できる人もいない。日本では車内で電話もしづ
新型コロナウイルスやワクチンについて、日本でも情報発信をしている米国の医師、内田舞さん(38)。現在、マサチューセッツ総合病院で小児うつ病センター長、ハーバード大学医学部でassistant professorを務めつつ、なんと3児のママでもあります。 今年2月には、第三子を妊娠中にコロナワクチンを接種した様子をSNSに投稿。タレントのおのののかさんが8月、SNSで妊娠中のワクチン接種に不安を訴えたのに対して、内田さんがネット上で丁寧に解説をしたことが話題になりました。 内田さんが日本を出てアメリカで医師になったワケを聞いた前回のインタビューに続き、今回はアメリカでの働き方を聞きました。子どもを3人も育てながら、一体どうやってスーパーキャリアを築けたのでしょうか? 【インタビュー前編を読む】⇒医師で3児のママ・内田舞さん「『ドラえもん』のしずかちゃんがきっかけで渡米しました」 まずは、産時
新型コロナウイルスの感染拡大で在宅時間が長くなる中、家事や育児の分担をめぐって、夫婦でもめることはないでしょうか。憲法学者で東京都立大学教授の木村草太さん(41)は、妻から離婚をほのめかされたことをきっかけに、自らの役割意識の見直しを迫られたそうです。仕事中心の生活を切り替えた結果、仕事の研究対象にも大きな変化があったと言います。話を聞きました。 結婚して15年ほどがたちました。子どもが2人いますが、第1子が生まれてしばらくは、結構やっていたものの、家事や育児は「手伝うもの」という認識でした。勤務時間としては妻の方が短かったこともあり、自分は仕事をして当然かな、という意識もありました。 しかし、第1子が生まれて2カ月ぐらいの頃、妻と散歩中に、妻から映画の話をされたんです。「ある結婚の風景」という邦題のスウェーデンの映画で、夫婦が離婚する話でした。妻は、最初の子どもが生まれて数カ月で離婚を考
ウィズコロナの暮らしとともに一気に広まったリモートワーク。子育て中の親にとっては、利点の多い働き方ですが、導入から日が浅く、戸惑うことも多いのではないでしょうか。そこで、本連載では、ソフトウエア開発のシックス・アパートで広報を担当し、自身もノウハウを発信している壽かおりさんが乗り切り方を紹介していきます。 こんにちは。シックス・アパートの壽かおりです。私のいる会社は2016年夏からリモートワークがメインとなりました。週数回のオンライン会議ももう4年目。夏休みなどで娘が家にいるときのオンライン会議も日常となっています。 そこで、2回にわたって、オンライン会議の快適な進め方についてお話ししていきます。今回は、私たちが会議相手によって使い分けている、オンラインでの顔出しあり・なしについてと、子どもがいるときのオンライン会議についてです。 社内の会議は、顔出しなし&ずっと画面共有でいい シックス・
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新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、政府は、全国の小中学校、高校、特別支援学校を3月2日から春休みまで臨時休校とするよう要請することを決めました。仕方のないこととはいえ、幼い子供のいる保護者たちは、「テレワークができないので、どうしたらいいの」「学童保育はあるのか」などと対応に頭を悩ませています。 小学2年生の女児がいる東京都内の会社員(35)は、保護者のグループラインで、政府の対応を知ったそうです。「学童保育も当然休みになるでしょうから、すぐに両親に連絡して、家で娘を見てもらうお願いをしました」。とはいえ、春休みまで含めると約1か月、子供が家にいる可能性があります。「両親だけでは乗り切れなさそう。保護者同士で預け合おうかという話も出ています」 グループラインでは、親同士で心配事が飛び交っているそうです。「勉強は大丈夫なのか」「テレワークしても子供が家にいたら集中できない」「対人の仕事
働く女性は寝ていない。これは、2006年ごろから知られている事実である。睡眠時間の国際比較を見ると、当時の平均睡眠時間は7時間33分。男性も7時間52分で、世界最下位をひた走っていた。いわば不眠大国・ニッポンである。 「一度も働いたことない40~50代大卒娘」を抱えた高齢親が増加中 だが、当時といまでは事情が違う。2006年では5割強に過ぎなかったワーキングマザーだが、2018年に70.8%まで増加。世の中の3人に2人のママは働いている。多くの人が働けば、環境改善を職場に訴える声も増えるはずだ。さらに「働き方改革」で労働者全体の環境も良くなったと言いたいところ……だが、短時間睡眠についてはあまり変化がないのである。 ソフトブレーン・フィールドの調査によれば、働く女性のうち7割が6時間未満しか睡眠を取れていないとわかっている。平日は睡眠時間が4時間以下の女性も10.3%ほどいる。ショートスリ
先日、幼い子どもを育てている夫婦が「平日の夕飯はすべてテイクアウト」と書いたネット上の記事が話題になりました。確かに、働きながら毎日のごはんをすべて手作りするのは簡単ではありません。そして今は空前の「テイクアウトブーム」。ごはんをすべて手作りしなくてもいい環境が整ってきているようです。(ネットワーク報道部記者 鮎合真介 和田麻子 大窪奈緒子) 平日の夕飯を自分たちで作らず、すべて外注してしまう。ネット上に投稿されたこの記事を書いたのは、20代の共働きの夫婦でした。子どもはまだ2歳。近くに日替わり定食をテイクアウトできる店があったことから、思い切って平日は毎日このサービスを利用することにしたそうです。 1食850円を2人前で1日1700円。 1か月で3万円ちょっと。(さらに割り引きもあり) その結果「可処分時間」つまり、自由に使える時間が増えたそうです。 なぜこのサービスを利用し始めたのか、
P&Gは世界約70カ国で事業を展開するグローバル企業。日本では女性が活躍しやすい会社としてよく知られており、女性管理職比率は高い数値をキープしている。男女ともに活躍できる風土は、どのようにしてできたのか──。スタニスラブ・ベセラ社長が答えてくれた。 女性管理職36%でも満足しない理由 【白河】P&Gジャパンでは正社員に占める女性比率が約6割、管理職に占める女性比率も約36%と、女性活躍において非常に高い数値を達成されていますね。まず、この数値についてはどう捉えていらっしゃいますか? 【ベセラ】確かに、数値だけ見れば達成と言えるかもしれません。しかし、私たちが「こうなりたい」と思っている姿にはまだ到達していないのです。目標は、役員や管理職において日本の男女人口比を鏡として映し出すこと、つまり50対50です。少しずつ進展はしていますが、まだまだ満足はしていません。 【白河】さらに高い目標を掲げ
平日は夫に頼れないから、ほぼワンオペ育児――。筆者の周囲の母親たちからよく聞く話だ。育児と家事の同時進行は赤ちゃんを抱えてひとりでやるのは、かなりきつい。 まず、赤ちゃんをベッドに置くことができない。しばらく抱いて揺らして眠ったように見えても、親の手が離れた瞬間、背中にセンサーがついているかのように泣き出すから、抱いたまま家事をすることになる。慣れた人ならおんぶ紐を使うかもしれないが、慣れない間は「置けない」ことがストレスになる。 ワンオペ育児の大変さは、子どもと向き合うだけでなく、家事もひとりでやらねばならないところにある。片手で子どもを抱いたまま、洗濯、掃除をしているうちに、子どもが泣きだす。オムツを換えてミルクをあげているうちに、洗濯機が洗い物終了のメロディを奏でる。干したりたたんだりして空腹になっても、自分の食べ物は用意している暇がない。 さらに、こういう状態で買い物に行ったり、役
さらに、その配慮こそが、「育児は女性」という役割分業を固定化しているのではないかという声もあがる。 この問題が重くのしかかるのが、50代以下の医師の中で女性の割合が半数以上を占めるようになった産婦人科だ。お産を担う施設では当直は必須。医師の働き方改革で残業時間が制限されればさらに人手は不足することがわかっている。 大阪大学産婦人科では数年前、子育て中の女性医師から、当直勤務を平等に担うことを提案し、男女、子ども有り無し関係なく働く体制が続いている。 その女性医師、学内講師で婦人科病棟医長の橋本香映さん(46)にお話を伺った。 37歳で出産し、1年間専業主婦に橋本さんが愛媛大学医学部を卒業し、大阪大学産婦人科の医局に入局した1999年当時、大学の指導層には、結婚していたり、子育て中だったりする女性医師はいなかった。 いつか子どもは欲しいと漠然と思いながらも、働きながら子育てするモデルもいない
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