それぞれ英国でとインドで最初に確認された新型コロナウイルスの変異株、「アルファ株」と「デルタ株」に世界中の注目が集まる中、「ラムダ株」にはこれまで、あまり強い警戒感が示されてこなかった。 だが、すでにペルーで最も優勢な株となっているラムダ株は、人口10万人あたりの死者数が世界で最も多いほか、南米にとどまることなく、世界各地(少なくとも29カ国・地域)に感染を広げている。 ラムダ株がペルーで最初に確認されたのは、2020年8月。同国では今年4月以降、感染の80%以上がこの変異株によるものとなっている。米ジョンズ・ホプキンス大学のデータによると、7月12現在の感染者数は約207万9000人、死者は19万3000人以上。感染者の致死率は9.3%、人口10万人あたりの死者数は596.5人で、世界最悪の状況となっている。 また、世界保健機関(WHO)は6月15日、チリ、エクアドル、アルゼンチンなど南