【ワシントン=伊藤宏】知日派として知られるアーミテージ元米国務副長官は15日、ワシントン市内で開かれた日米関係に関するシンポジウムに出席し、米軍普天間飛行場の移設問題について、「個人的には、建設的な決定がなされるかどうか悲観的だ。時間をかけることで、よりよい決定がされるとは思わない」と述べ、鳩山政権が、米政府が納得する結論に達するのは困難だとの見方を示した。 アーミテージ氏は、移設問題が行き詰まった場合を想定し、「軍事的な必要性を十分に満たす代案を用意しておいた方がよい」と指摘。「我々は少し肩の力を抜くべきだ。普天間問題でどんな決定がなされようとも、同盟関係は続く」とも述べた。