司法崩壊の実態を詳らかにして話題の『絶望の裁判所』(講談社現代新書)。著者の瀬木比呂志氏が、世間から隔離された世界における裁判官の非常識な言動、不可思議な人事、不祥事の数々を告発した。 自分がいちばん偉いと錯覚 今回、私が裁判所の内実を明らかにしたのは、多くの国民にその歪んだ実態を知ってもらうとともに、危機感を抱いてほしいと考えたからです。今の裁判所は、国民の権利や自由を守ってはくれません。 私は'79年の任官から'12年に大学教授に転身するまで、33年にわたって裁判官を務めてきました。そのなかで目の当たりにしたのは、最高裁の意に沿わない人材を排除する人事システムの問題点や、モラル、そしてパワー、セクシャルなどのハラスメントが横行する、裁判所の荒廃ぶりでした。 上層部の意に沿わない裁判官に対して人事局が再任を拒否する事例や、裁判長が部下である若い女性事務官に性的な関係を強要した例など、枚挙
少子高齢化が急速に進む日本。ところが今、地方では、経済を支えてきた高齢者すら減少し、次世代を担う若い女性たちが仕事を求めて大都市に向かう動きが加速しようとしています。専門家は、こうした状況を放置すれば、日本全体が縮小し、いびつな「極点社会」が生まれると警告しています。 特別報道チームの山崎馨司記者、野中夕加記者、山本剛史記者が、新たな段階に入った日本の人口減少問題を報告します。 全国5分の1の市町村で高齢者が減少 「地方では、高齢者すら減り始め、本格的な人口減少の段階に突入している」。 去年12月、別の取材で訪ねた専門家から聞いた話が今回の取材の始まりでした。 団塊の世代の高齢化が進んでいる今、高齢者が減っている市町村があるというのは、本当なのか。 私たち取材班は、政府が公表している2013年の「住民基本台帳」を基に、全国1742のすべての市区町村について、65歳以上の高齢者の人口
東京大学医学部附属病院の門脇孝院長(写真)は1月31日、新規経口血糖降下薬であるSGLT2阻害薬についてのメディアセミナー(アステラス製薬主催)で講演し、同阻害薬が適する患者像として、肥満傾向の患者や既存治療での効果不十分例を挙げた。既存薬と異なる作用で血糖を下げるほか、脂肪減少作用による体重低下が見込まれることがその理由。SGLT2阻害薬は全6成分がほぼ同時期に開発され、今年中に相次ぎ発売となる見込みだが、門脇氏は販売する企業に対して、安全性の検証をないがしろにせず、適正使用に向けた取組みを重視するよう訴えた。 同セミナーを主催したアステラスは、SGLT2阻害薬としてファーストインクラスとなるスーグラ錠(一般名:イプラグリフロジン)の承認を1月に取得した。同剤はMSDと共同販促する。薬価収載は4月となることが見込まれている。 SGLT2阻害薬は、腎臓でのグルコース再吸収を抑制することで体
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