2021年は、新型コロナのパンデミックから社会が再生する重要な転換の年になるはずだ。国、企業、社会、地域全体が社会・経済・暮らしの再生に向けた動きをさらに加速化させるだろう。 再生に向けたキーワードの一つが、「サステナビリティ」持続可能性だ。新型コロナや自然災害などに疲弊している世界の各地で、国や企業が持続可能な社会の構築を向けた取り組みを推進している。日本でも、ユニクロを擁するファーストリテイリングが、サステナビリティを軸にした企業ビジョンを打ち出した。2月2日開催のオンライン記者会見で発表された「ファーストリテイリング サステナビリティレポート2021」。アパレル企業が先導するサステナビリティをリポートする。 サステナビリティとは「企業の在り方」 コロナ禍で各国の消費者の行動に変化が出ている今、サステナビリティを前面に打ち出す狙いは、消費回復を図るためのブランド戦略の一環なのか。そう考