平成15年に元飲食店従業員の古川信也さん=当時(26)=が殺害され、切断遺体が東京都奥多摩町などに遺棄された事件で、逃亡先の南アフリカから帰国して殺人容疑で逮捕された女(28)=事件当時(19)=らが、昨年のサッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で日本人観戦客を狙ったツアー詐欺に関与した疑いがあることが9日、捜査関係者への取材で分かった。 女のほか、古川さん殺害事件の主犯格として国際手配された松井知行容疑者(39)=国外逃亡中=らも関与した疑いがあり、警視庁は、だまし取られた金が、逃走資金に使われたとみて調べている。被害総額は1億円前後にのぼるとみられる。