出典:日経コンピュータ 2012年6月21日号 pp.30-33 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります) みずほフィナンシャルグループは2012年4月、資生堂は1月、新たな基幹系システムを稼働させた。「タレントマネジメント」を支援するシステムだ。 計画立案から採用・登用、育成、評価まで、企業の人材活用に関わる一連の作業を、経営者の視点で包括的に実施する。これがタレントマネジメントである(図1)。個々の社員の才能や手腕(タレント)に焦点を当てて進めるのが特徴だ。ヒューマン・キャピタル・マネジメント(人財管理)と呼ぶこともある。 「全世界を見渡した人材登用や育成を可能にするシステムが今や不可欠」。資生堂の大月重人執行役員はタレントマネジメント・システムの意義を強調する。 両社のように、本社や国内・海外拠点を対象にグローバルな人材活用を支えるタレントマネジメント・シス