先日、セブン&アイHDが創業家から大規模なMBO提案を受けていることが明らかになった。その額なんと9兆円。成立すれば過去最大の企業買収となる見通しだ。そんな歴史的MBO構想だが、中心にいるのは創業家の「長女」だという。 【写真を見る】セブンイレブンを飲み込もうとするACTが展開するコンビニチェーン「クシュタール」 *** 今年8月に発表された、カナダのコンビニ大手「アリマンタシォン・クシュタール(ACT)」によるセブン&アイHDへの買収提案。当初、買収額約6兆円とされた構想は、セブン&アイ側の〈当社の価値を著しく過小評価している〉という主張をもって退けられたかに思えたが、ACTは諦めなかった。 「今回のMBO構想はACTによる買収阻止のためとみて間違いないと思います」とは経済ジャーナリストの磯山友幸氏。 「ACTはセブン&アイの抵抗を受けて、9月に買収額を7兆円につり上げました。昔であれば