諸施設の「ゼロベースでの見直し」を言いつつ図書館は残すという橋下大阪府知事の図書館政策について、以前のエントリーで >>「図書館だけは残す」その理由の由来次第では、なんだか変なことになりそうです。 http://igandou.txt-nifty.com/igandou/2008/02/post_8b24.html と記していたことのその後が見えて来始めました。橋下知事の図書館政策の中味はどうも貧弱です。 20日に国際児童文学館を知事が視察して府立図書館との統合を示唆した記事、例えば 橋下知事、国際児童文学館を視察「図書館と統合を」(朝日 2008年03月20日20時31分) http://www.asahi.com/national/update/0320/OSK200803200049.html が注目されているようですが、むしろ次の記事にあるように「府立女性総合センター(ドーンセンタ
現状認識としてはおおむね妥当と言えよう。 図書館の非正規の職員…特に派遣や請負のスタッフは長持ちしない。4年と続かない*1。 パート分の収入で良い、と割り切った主婦や、他に転職のあてがない人だけは結構続く。 長持ちした一部の人はスタッフのリーダーになるなどして若干高い給料を得られるが、一箇所で長持ちする人は少ない。業界を去っていく人も多い。このため、適当に応募してきた人間をとっかえひっかえして回していくのが図書館業界の流れである。そうではない図書館もまだ多いが、今後この傾向は加速するだろう。 しかし図書館業務のアウトソーシングはなくならない。行政にしろ学校にしろ図書館というのは真っ先に予算が削られ、切り詰められていく組織なのだ。経験の浅い人材で適当に業務を回しているだけでも表向きの数字*2は悪化しないから行政や議会で問題視されにくい。しかしこの寒い事情がずっと続くとどうなるか?そこまでは誰
なるほど 生活設計 貯蓄や投資などとともに将来設計を立てる柱の一つである保険の役割について、島根県生命保険協会の三宅敏雄事務局長に聞きます。 消費者トラブルを斬る 新たな手口が登場する悪徳商法や、違法な借金取り立てなど、消費者が巻き込まれるトラブルが絶えない。第一線で消費者保護にあたる島根県弁護士会のメンバーに、具体例と解決方法を紹介してもらう。 スローに古民家ライフ 新しいライフスタイルに合わせて古民家の暮らしを選ぶ人が増えている。山陰各地の古民家を訪ね、スローライフの楽しみを紹介する。 松江市島根町に6月開館予定の市立島根図書館(仮称)で収蔵する図書の準備が、ボランティアの協力を得ながら進められている。21日は同市役所島根支所で、地元住民を交えた図書の装備作業があり、念願だった図書館実現への思いを込め、喜びいっぱいの作業が続けられた。 島根図書館は現在、同町加賀に建設
この過疎ブログにしてはえらい反響があった図書館業界の腐りゆく状況に関して、コメントとブックマークで色々と意見が出ているので、まとめてフォローのエントリを書いてみよう。 まず前提として分かっていてほしいのは、あのエントリは「図書館業界の派遣や請負は大変です」という話です。そもそも図書館がそうしたアウトソーシングによって成り立っていることを知らない人、あるいは図書館アウトソーシング業の大変さをよく分かっていない志望者に向けて書いています。派遣や請負なんて図書館に限らずそんなものだ、という意見もありますが、志望してくる人は案外わかっていないことがあるんです。もっと図書館ならではの問題と絡めて具体的な事例を紹介したほうが良いのかもしれませんが、自分と関係者の立場から書きにくいことなので書いていません。 では、私が図書館業界の状況を知らせることで何か意義があるのか、というのも読者の当然の疑問です。外
昨日書いたエントリに「クラシック・コンサートのマナーは厳しすぎる。」というブクマコメントをいただいた。私はこれに「そうは思わない」という返信をした。コンサートで音楽を聴いているときに傍でガサゴソやられるのは、映画を見ているときに目の前を何度も素通りされるのと同じぐらい鑑賞する対象物からの集中を妨げるものだ(誰だってそんなの嫌でしょう)、と思ってそんなことも書いた。 「やっぱり厳しいか」と思い直したのは、それから5分ぐらい経ってからである。当然のようにジャズのライヴハウスではビール飲みながら音楽を聴いているのに、どうしてクラシックではそこまで厳格さを求めてしまうのだろう。自分の心が狭いのは分かっているけれど、その「当然の感覚」ってなんなのだろう――何故、クラシックだけ特別なのか。 これには第一に環境の問題があるように思う。とくに東京のクラシックのホールは大きすぎるのかもしれない。客席数で言え
英国のデジタルキュレーションセンター(DCC)が、アナログデータ、デジタルデータなどが混在する視聴覚資料をどのように効率的にアーカイブしていくか、という課題を検討するためのケーススタディ“DCC Case Study— PrestoSpace: Preservation towards Storage and Access. Standardised Practices for Audiovisual Contents in Europe”の結果を公表しています。具体的には、ヨーロッパ圏における視聴覚資料保存のステークホルダー(BBCなど業界のリーダー企業、研究機関など)へのインタビューやアンケートを実施し、その結果を分析しています。 DCC Case Study— PrestoSpace: Preservation towards Storage and Access. Standard
某知人から突発的に(笑)お誘いを受けて、今日はレーザーターンテーブルの試聴会に出掛けてきました(^^)。 レーザーターンテーブルとは、株式会社エルプが生産販売している名の通りレーザーでレコードが再生出来るレコードプレーヤーで、直接レコード盤に触れないのでレコード盤の磨耗が無く、レコードに刻まれた原音の再生が出来、かつCDプレーヤーのように曲毎の頭出しが出来るという実に画期的な商品です。 ・レーザーターンテーブル 私は中古レコード屋さんの店舗情報が掲載されている「レコードマップ」の広告でこの商品を見たことがあったのですが、いかんせん1台100万円強することから、まさに雲の上的な存在だったのですが.... どうも、株式会社エルプではレーザーターンテーブルの試聴会というのをちょくちょく行っているらしく、たまたま今日某会合で出会った某マイミクさんから「こんなのがあるけど行かないか」というお誘いを受
<オープン戦:横浜6-5広島>◇22日◇横浜 開幕を目前に控えた広島に「永川余波」が押し寄せた。横浜戦でこれまで絶好調だった岸本、コズロースキー、広池の3人が3点差を逆転され、サヨナラ負けを食らった。ストッパー永川が不振で2軍落ちし、各自の負担が増える中で、結果を出せなかった。これで3試合連続の逆転負け。ブルペン編成の見直しも含めて、大きな課題が浮き彫りになった。 小兵・野中の放ったゴロは力なく三塁線に転がった。だが、三塁シーボルの必死のダイビングもおよばず、打球は左翼線を抜けていった。サヨナラ負けだ。 20日の阪神戦は「8回、9回」で3失点、21日の中日戦は「6回」に3失点、そしてこの日は「8回、9回」で4失点…。先発が頑張って試合をつくっても終盤にリリーフによって壊されてしまう展開が続く。大幅にバージョンアップされたはずのブルペンだが、ほころびが目立ち始めた。 ブラウン監督の顔にも危機
目の前の苦しんでいる人を助けないで何が人間か!と思う一方で、それを目的としないのが組織的行動という奴であり、その究極が政治と行政だ、と言うことを理解している人は少ないですよね。なぜかというと、政治と行政が目の前の人間を救っちゃっているからです。酷い話になると制度を利用して自分自身を助けちゃってるもんね! 軍隊や特殊部隊がいろんなシチュエーションでの訓練をして、半ば自動的に判断を下せるようにする、医療現場でトリアージが必要になった場合に予め優先順位を決めておく、というのも、本来そういった大上段の(つまり非人間的な)判断をしなければしなければならない状況で、人情が入り込むのを避けるという意味合いが強いと思います。最近のHUNTER×HUNTERの展開でその辺の葛藤なんかもよく示されていますね。 人の上に立つ、というのはそういった意味で半ば人間を捨てる行為であって、それをしたがらない人が多いとい
先日学生に聞かれたんですよ。 「下流工程は大変って聞きますが、上流は楽なんですよね?」 よろしい、君はよく勉強している。でも根本的に間違っている。下流工程が辛いのは、上流工程でちゃんと仕事ができなかったからだ*1。 というわけで、主に学生向きに話を単純化して語ってみます。これが普通だとか、一般的だとか言うつもりはなく、違う視点もあるかと思いますが、一つの考え方として。 SIでのシステム開発は、建設業にたとえられます。が。 顧客の希望を聞き、設計し、施工し、引き渡す。こういった工程を踏む仕事ということで、システム開発はよく建設業にたとえられます。実際に工程管理の手法なども似通っています。ところが、大抵の場合、耐震偽造をした建築物よりもシステムのほうが脆弱に仕上がります。何故でしょうか。 一つには、建物の図面を引くには建築士の資格が必要ですが、システムの設計に資格は必要ありません。 もう一つ、
民間事業者などに公的施設の管理を委託する指定管理者制度で、鳥取県が二〇〇九年度の次期指定から、三年の指定期間を五年とする。人材育成や雇用の期間を長く確保したい指定管理者の意向を受けた措置で、サービス向上につなげる狙い。 対象は三十一指定管理施設のうち、〇八年度末に三年の指定期間が終了する二十八施設。このほか〇九年度から追加導入を検討する天神川流域下水道(湯梨浜町)、鳥取二十世紀梨記念館(倉吉市)、境港水産物地方卸売市場(境港市)、鳥取港ボートパーク(鳥取市)も五年指定を想定する。 県が昨秋、指定管理者の運営状況を調査した結果「指定期間が短く、積極的に事業展開できない」「雇用が不安定」「長期指定の方が必要な人材を確保しやすい」などの問題点が指摘され、見直しに踏み切った。 指定期間の延長に伴い、指定管理者が別の業者に委託する施設の清掃、保守点検業務で、割安な長期契約を結べるため経費の削減
「どうやって送り迎えをしたらいいの」-。神戸市中央区に住む女性(29)は、職場復帰を前に悩みが尽きない。長女(3つ)と長男(1つ)が、春から通う保育所が別々になってしまったためだ。入所希望家庭が多い都市部では、こうした事態が時折生じているという。国が二月に新待機児童ゼロ作戦を打ち出すなど、仕事と育児の両立に向けた施策は進みつつあるが、子育てママ一人ひとりの希望をかなえるには取り組みは途上のようだ。(武藤邦生) 女性は、昨年十二月、自宅近くの認可保育所への入所を申請。長男は希望通りだったが、長女は自宅から約一キロ離れた第二希望の保育所になった。職場とは別方向で、途中には急な坂道もある。通勤に乗用車が使えないため、送り迎えが大きな負担になる。 保育所の入所は、正社員やパートなど保護者の就労状況や家族構成など家庭状況などをもとに審査し、子どもごとに優先順位を付け、選考される。この女性の場合、審査
図書館業界の腐りゆく状況 - 火薬と鋼 しかし図書館業務のアウトソーシングはなくならない。行政にしろ学校にしろ図書館というのは真っ先に予算が削られ、切り詰められていく組織なのだ。経験の浅い人材で適当に業務を回しているだけでも表向きの数字*2は悪化しないから行政や議会で問題視されにくい。しかしこの寒い事情がずっと続くとどうなるか?そこまでは誰も分からない。 図書館業界のブログを見ていると、その辺のお寒い事情をよく分からずに*3高い理想を掲げて現状を批判しているところばかりで泣けてくる。人材とそのためのコストに対する配慮が少なすぎる。あなたが気にしているサービスを行う主体は、多くは極めて大雑把な仕様に従って業務を行っている民間企業やNPOなのだ。過去の仕事をなぞることはできても高度なサービスの構築や向上など望むべくもない。例え自治体や大学に図書館運営・サービスに対する不満や要望の声が伝わっても
弱気ノムさん「あした雨ふれ」 3度目開幕2戦連続サヨナラ負け…楽天 8回3失点と粘りを見せた田中だったが、サヨナラ負けにガックリ ◆ソフトバンク5x―4楽天=延長11回=(22日・福岡ヤフードーム) 2日連続の楽天の悪夢に、田中の表情が固まった。開幕から2試合連続のサヨナラ負けを目の前にして、すぐに言葉が出るはずもない。押し黙ってベンチを後にした右腕には、134球を投げた疲れだけが残った。 マー君の今季初登板は悪戦苦闘だった。力みからバランスを失い、特に序盤は制球が不安定。10奪三振の力強さは見せたが8回を10安打3失点。「点の取られ方がよくない。暴投2つに、(8回の)川崎さんにはフォークがすっぽ抜けた。全部、やらんでいい点でした」無駄な点が結果的にサヨナラ負けを呼んだ。 72歳のノムさんはさらにグッタリだ。開幕から2戦続けてサヨナラ負けは、南海選手時代の69年(対ロッテ)とヤクルト監督時
帰省中ですが、図書館の話題です。マウスが無いので面倒…。 某所で「学術機関リポジトリの横断検索を開発する」という宣言をしたため、後に引けなくなりました…。既に 筑波大学学内プロジェクト 機関リポジトリ横断検索 があるんですけどね…。今回は、横断検索の種類について述べたいと思います。 ・はてなブックマーク - はじめての文献複写申込とか - Ceekz Logs ・はじめての文献複写申込とか - Ceekz Logs 長野のやつは、いわゆる横断検索だと聞いてます。現状の各館のシステムは基本そのまま 長野県が県下の図書館にある蔵書を一括検索できるシステムを準備しているということですが、僕は NACSIS-CAT に参加すると思ったのですが、風の噂では「横断検索」になるということです。図書館界隈の「横断検索」と僕の思っている「横断検索」に相違があるかもしれませんが、3通りの実現方法があると思いま
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