中国チベット自治区ラサは、騒乱から28日で2週間を迎える。中国当局による厳しい取り締まりで表面的には落ち着きを取り戻しているようだ。しかし、チベット族の反発はくすぶっている。騒乱後初めてラサに入った欧米メディアが、中国当局の監視を受けながら伝えるラサの現状をまとめた。ハプニング 取材団は通常、まとまって行動しており、完全に自由な取材は許されていないようだ。AP通信によると、27日、中国政府の案内で旧市街にあるジョカン寺(大昭寺)周辺を訪れた際、30人ほどの僧侶が来て、当局者と騒ぎになった。 「チベットは自由ではない!」「(抗議行動と)ダライ・ラマ14世には何の関係もない」。僧侶らはこう言って取材陣に近づいた。当局者が「チベットは何世紀にもわたって中国の一部だった」と説明する声が聞こえたためらしい。 当局者は取材陣に現場を離れるよう叫んだ。ある僧侶は「恐らく逮捕されるだろうが、仕方ない」と覚