「保守王国」の地盤をお年寄りが崩した。27日夜に民主前職の平岡秀夫さん(54)が自民新人の山本繁太郎さん(59)をやぶった衆院山口2区補選。 選挙戦では、告示日の15日に保険料の年金天引きが始まった後期高齢者医療制度について「高齢者いじめ」と批判した平岡さんが終始リードし、お年寄りらの支持を上積みして再選を果たした。 平岡さんはこの日、午後7時50分に山口県岩国市にある選挙事務所に入った。 午後8時すぎ、テレビで「平岡さん当選確実」の速報が流れると、事務所には歓喜の輪が広がり、平岡さんは支持者らとともに万歳。「多くの国民が感じている不安や不満を受け止め、後期高齢者医療制度やガソリン税の暫定税率の問題について、しっかりと発言していきたい」と有権者に約束した。 告示前は道路特定財源問題が最大の争点になるとみられたが、平岡さんの陣営では当初から、医療制度も問う戦略だった。 民主県連幹事長の西嶋裕