一連の資料を収集した市民団体「もっと自分の町を知ろう」の西本光春理事長=福岡市で2024年8月9日午後2時32分、植田憲尚撮影 ナチス台頭下のドイツ・ベルリンに滞在した九州帝国大(現九州大)の研究者が記した日記などが見つかった。小島均・名誉教授(1895~1996年)が残したもので、現地の学校教育のことなどが書かれている。 郷土史を研究する市民団体「もっと自分の町を知ろう」(福岡市)の西本光春理事長(67)が5年ほど前、古書店で小島氏が残した各国の旅行パンフレットが目に留まったのをきっかけに収集した。 九州大の大学文書館によると、小島氏は1918年に東京帝国大(現東京大)を卒業後、23年に九州帝国大学助教授(農学部勤務)となった。32年に植物の細胞生理学研究のため、文部省在外研究員として2年間のドイツに在留。イタリア、アメリカにも滞在し、35年に帰国した。 資料は32年からの海外滞在時の旅