俺の金魚を飼っている水槽のフィルターを底面式にしたのはちょうど1年前。
底面にして、掃除の回数は減りました。また、エアレーションしているので、水草なんか入れなくても、金魚が酸欠になるようなこともありません。正直、朝のえさやり時に「うわ、金魚の様子が変だ!仕事遅刻しても緊急水替えが必要だ!」って事にはこの1年ならなかったですし。外部フィルターの時は水面で口をパクパクさせてたり、腹を上に向けて泳いでたり、ひれの血管が充血していたりと、月に1回ぐらいひやっとさせられていましたから。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/125s, f/5, ISO 4,000
こんな感じで、金魚自体の健康状態はバッチリ。食欲もバリバリで、控えめに餌を与えようものなら、水温計に体当たりをして、カッチンカッチン音を立てて餌の追加を催促するぐらいです。
食欲があると言うことは、その分大量にフンをする訳なんですがw
最近、そのフンがなかなか消えずに水槽内を漂っているのです。
また、水槽内の水がすぐ黄ばんでくる。だからと言って、アンモニア臭がキツイという訳でも無い。
よく分からないけど、メンテが楽な底面式フィルターも、1年に1回ぐらいは、水槽リセット並の大掃除の必要があるという記事を見たことあるし。うん、ここでひとつ大掃除しようかなと。
そこで思いついたのが、合併浄化槽の話。合併浄化槽は、汚水を綺麗な水に濾過して、下水に流す訳なんですが、年に1回バキュームカーで、タンクのしたの汚泥を抜いていく。なんか、底面フィルターを設置した水槽に仕組みが似ていて、と言うことは、水槽の下にも汚泥がたまっていて、濾過能力に影響があるのでは?と言う予測。
だったら、砂利の下に何があるのか確かめようと。
底面フィルターも良いことばかりでは無いよと。結構大変だよとw
で、ここからやや閲覧注意な、画像が出て来ます。正直、汚い写真もあると思いますが、1年前、底面フィルターはエクセレントと高い評価しましたけど、今回のような大変な作業も必要になるんだよと、お知らせして落とし前をつける責任もあるのかなと。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/60s, f/3.5, ISO 4,000
こんな感じで、分解されないフンが、オブジェの下なんかにたまっていきます。底面フィルターですから、砂利にフンが吸い付けられていきますが、分解されず堆積していくと、フンが結構カチカチになっていくと。固まると、フンが砂利を巻き込んでいく、そんな感じになります。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/60s, f/3.5, ISO 4,000
また、パイプの向こうなど、水の流れが少ないところにもフンがたまっていきます。
普通はバクテリアの働きもあって、フンは半日も経たずにトロトロになって砂利に吸い込まれるはずなんですけどね。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 2,000
とりあえず、金魚には水槽から退避して貰います。
水が結構黄ばんでいますが、これでも先週水替えをしたばかりです。魚にとって、色の悪影響は無いようですけど、観賞する人間からすると、水は透明な方が良いですから。
なお、この水は大掃除のあと水槽内に戻します。恐らく大掃除によって水槽内の濾過バクテリアは激減することになります(フンが分解出来ていない現状から、すでに濾過バクテリアの数は減っているのかもしれません。)濾過バクテリアが必要なだけ増え、環境を整えるためには、なるべく水は捨てない方が良いかなと。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 640
ここまで水を少なくすれば、もう持ち運べるかな?
うん?あれ?
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 640
あ、ドジョウがまだいました。コイツは砂利の中に潜って寝るので、さっき、金魚を移したときには見えませんでした。コイツにも水槽から出ていってもらいます。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.8, ISO 125
で、水槽を持って外の水道へ。
やっぱり重い!軽く20kgはこえているんじゃ無いかな。丈夫なガラスだから、割れたりはしないだろうけど、砂利を入れたまま移動するなんて使い方は想定されていないだろうから、慎重に慎重に。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.8, ISO 125
大きめのスプーンで砂利をバケツに移していきます。砂利は10kgあるので…何回掬えば良いのやらw
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/50s, f/2.8, ISO 200
大方の砂利を出したら、フィルターを取り出してみます。
底の水は、もう、ココアのような状態。本当はもう少しとろみのある糊状なものが出てくると予想していました。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.8, ISO 125
細かい砂がスリットに入っていますが、水流を妨げるようなものでは無さそうですね。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 200
これが水槽の底にたまっていた汚れです。分解出来なかったフンや食べ残しの餌なんかのなれの果てなんでしょう。
でも意外に悪臭とかはしないんですよね。多少は腐敗臭みたいなものがありますが、鼻をつくようなアンモニア臭なんかはありません。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.8, ISO 125
フィルターを分解したところ。
特に激しい汚れはありませんでした。水道で流せばキレイになるようなもの。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/60s, f/3.5, ISO 100
汚物は捨てて、キレイに水槽を洗いました。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/50s, f/3.2, ISO 100
キレイにした底面フィルターをセット。これに砂利を戻していきます。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/60s, f/3.2, ISO 100
砂利はざるに入れて、軽く流水にくぐらせます。いやー、結構汚れているので。
こんなのを見たら「流水で砂利を洗うと、バクテリアが死滅しちゃうぞ!」って思われる方もいると思いますが、古い飼育水を戻しますし大丈夫でしょ?
まあ、最悪1週間もすれば、バクテリアは自然発生しますし。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 500
で、水槽を元の位置に移動させ、水と魚を戻し、いくらか水を足しました。これで、今日の作業はおしまいです。
若干浮遊物がありますが、すぐ消えちゃうでしょ?これでちょっと様子を見ましょう。
1日後
浮遊物はすっかり無くなりました。と言うか砂利に吸い込まれたんでしょうね。それで水の透明度はかなりアップしました。またフンを見かけなくなりました。1日経って、フンを1つもしないと言うことは無いでしょうから、ちゃんと分解されていると理解して良いのでしょう。水槽の持ち運びで腰に結構来ましたし、地道な作業も大変でしたが、底面フィルター本来の高い濾過能力は復活したような気がします。
また来年、この時期に掃除って事になるのかな?