川瀬水樹のカワセミ好き!

お小遣いと好奇心の時間無制限のデスマッチにその身を捧ぐオッサン「さとうかずひろ」が嫁の白目に立ち向かう熱血中年物語!?

マクロもLはラブリーだ!

2011年09月28日 | 俺の機材

今回のブログタイトルで「ザ・かぼちゃワイン」を思い出した方、一緒にカラオケに行きませんか?w

それはさておき、今年職場の親睦旅行が中止となり、積み立てていたお金が払い戻しになると言う、ちょっとした臨時収入がありました。こういう金銭的に勢いのある時には買い物をしてしまおうと言うことで、またレンズに投資してしまいました。

今度買ったのは、「Canon EF 100mm 1:2.8 L MACRO IS USMです。


Canon EOS 20D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
2s, f/5.6, ISO100, -0.7Ev

うん、もう…格好良いw

やっぱ赤ハチマキは黒いレンズが一番合うんだと思うんですよw

定価12万円のこのレンズ、中古でも8万円とかが当たり前の人気モデルで(まあ、まだ新しいというのもありますが。)正直憧れで終わっちゃうのかなと思っていたんですが、ここ数ヶ月でちょっと値崩れしてきまして、中古相場も7万円の中盤ぐらいで安定してきたとこだったんですが、「もう少しで6万円台だな。6万円台になったら飛びつこう。」そう言う気持ちで中古販売やオークションを見ていました。

すると出て来たんですよね。6万円台が。俺はレンズ内のホコリなんかは全然気にしないので、そんな事で安くなっているのは大歓迎。まだ財布にお金があるうちにゲットしました。


Canon EOS 20D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
4s, f/5.6, ISO100, -0.7Ev

このレンズの特徴はやはりEDレンズなど高級な素材を使っているLレンズであることと、世界初のハイブリッドISを搭載したモデルと言うことでしょうか?

特に、上下ぶれ、角度ぶれを同時に補正するハイブリッドISはずっと前から注目していました。下手くそなマクロ写真を撮ってしまう度にねw

しかし、距離の制限スイッチ(一番右)がいいですね。「0.3m-0.5m」なんて割り切ったモードがあるのが良い。これだけでマクロ野郎の接写魂が燃えたぎりますw


Canon EOS 20D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
2s, f/5.6, ISO100, -0.7Ev

しつこいですが、黒いレンズの赤いラインが一番格好良い。

そりゃ、白レンズが熱の影響を受けにくいとか、そう言うものなのかもしれませんが、白はちょっと目立ちすぎるんだよな。道行く人の目に付くだけなら良いけど、俺のメインの被写体である野鳥たちにも目立っているんじゃないかな。

正直、構えようとした時には逃げられる。なんてことも良くある。

 

ですんで、キヤノンさん、望遠レンズも黒が選べられるラインナップにはならないですかねぇ…。


Canon EOS 20D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
2s, f/5.6, ISO100, -0.7Ev

フードをつけたところ。結構マッチョなイメージになります。キヤノンのフードで、こんな湯飲みみたいな形のものって他にないんじゃないかな?

この真っ直ぐな感じ。俺が今まで持っていたレンズにはなかったかも?

いや、フード内蔵型はこんな感じだな。Canon EF 300mm 1:4 L IS USMとかTokina AT-X AF 400mm 1:5.6とか。


Canon EOS 20D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1.6s, f/5.6, ISO100, -0.7Ev

さて、ここで近日ドナドナ予定のCanon EF 100mm 1:2.8 MACRO USMとの、禁断の(?)新旧対決をしてみようと思います。

まずは同じ条件で新旧の写り方を比較してみます。

撮影条件は1/5s, f/2.8, ISO200は固定。カメラボディはEOS 5Dです。


Canon EOS 5D + Canon EF 100mm 1:2.8 MACRO USM
1/5s, f/2.8, ISO200

旧レンズで開放、三脚で固定しての撮影です。まあ、正直暗い蛍光灯の室内での撮影なので、シャッターズピードも遅い遅い。でもさすが三脚固定だと、キレイにくっきり撮影出来ます。まあ、元々Canon EF 100mm 1:2.8 MACRO USMの写りの良さは折り紙付き。このくらい当然。


Canon EOS 5D + Canon EF 100mm 1:2.8 MACRO USM
1/5s, f/2.8, ISO200

しかし、手持ち撮影となると、1/5秒のような遅いシャッター速度ではどうしてもぶれてしまいます。ぶれるのが嫌なら感度を上げろ、と言うことですね。

(ちなみに、今回の手持ちは、椅子に座っての手持ちですので、立っての手持ちとはまた違う結果になっているかもしれません。ご了承ください。)


Canon EOS 5D + Canon EF 100mm 1:2.8 L MACRO IS USM
1/5s, f/2.8, ISO200

で、これが新レンズでの写真。

これがハイブリッドISかぁ!

凄いですね。手持ちで三脚で撮ったのと変わらないクオリティ。さすがです。ステキです。

 

以降は、新レンズ、絞り優先AE、手持ちでISの限界を探ってみます。


Canon EOS 5D + Canon EF 100mm 1:2.8 L MACRO IS USM
1/3s, f/5.6, ISO200

f/5.6まで絞ってみました。シャッター開放時間は約1.5倍になりました。若干のぶれがあるように感じがしますが、まだまだISがしっかり仕事をしてくれるので、失敗写真ではないレベルだと思います。


Canon EOS 5D + Canon EF 100mm 1:2.8 L MACRO IS USM
0.8s, f/8, ISO200

f/2.8と比べると、シャッター開放時間は4倍。うーんさすがにシャープな写りとは言えないか。

それでも旧レンズのf/2.8手持ちと比べると、明らかにこっちの方がくっきり。

室内で、これだけいければ、屋外の撮影とかになると、手ぶれとは無縁になるどころか、手持ち撮影でも絞りを任意にコントロール、背景のぼけ量を自在にコントロール。そういう撮影の幅が拡げてくれるレンズなんだなと。

いや、これは凄い話です。


Canon EOS 5D + Canon EF 100mm 1:2.8 L MACRO IS USM
6s, f/22, ISO200

ちょっとこれはやり過ぎかなw

6秒のシャッター開放。ISの努力した跡は見えるのですが、ブレブレですねw

 

今回の実験で分かったこと。ハイブリッドISがあれば、1/3秒ぐらいまでは手持ちで大丈夫。野外でのマクロ撮影はシャッタースピードが稼げないといっても1/10~1/20秒でいけるはず。ハイブリッドISがあれば、余裕が感じられるシャッタースピード。

普通100mmのレンズは1/100秒ぐらいに抑えないと手ぶれしてしまうことを考えたら、かなりの余裕。これは良いですね。

 

…じゃあ、Canon EF 100mm 1:2.8 MACRO USMは良いとこなしか?そんな事は無いと思います。なぜかCanon EF 100mm 1:2.8 L MACRO IS USMよりもピント合わせが俊敏。ISが不要なほどの明るさの場所ではCanon EF 100mm 1:2.8 L MACRO IS USMを凌ぐ撮影が出来のではないかと思います。

上の写真を見てのとおり、Lレンズが高級な素材を使っているからといって、劇的に画質がアップしている訳ではないです。

どっちのレンズが綺麗に撮れる?って聞かれると、正直答えられません。最新のテクノロジーのCanon EF 100mm 1:2.8 L MACRO IS USMが良いのか、シンプルにISなんて余計なものの付いていないCanon EF 100mm 1:2.8 MACRO USMがいいのか?俺には判断できません。

ただはっきり言えるのはCanon EF 100mm 1:2.8 L MACRO IS USMは横着な撮影が出来る。それだけのようです。

 

とりあえず、週末が楽しみ。これでどんな写真が撮れるかです。


人間ドック前の追い込み

2011年09月25日 | 俺の撮影

明日は人間ドック。毎週やっている撮影散歩も元はと言えば、医者の運動不足の指摘からだし、(もちろん医者には撮影をしろとは言われていないがw)その前日となれば、いつもより多く歩いておきたい。

…ま、そんなモンで今更体重がとか数値がとか、変わらないと思うが、気分の問題w

しかし、今日は朝から、町内の清掃活動に参加しないといけないので、早朝の散歩とはいかなくって、お昼前の散歩となった。

 

ま、正直、昼前って一番被写体に困るんだけどなw

ま、今日のメインは有酸素運動と言うことで。

とりあえず、いつもの散歩コースよりも北へ北へ行ってみる。山陽本線を越え、新幹線を越え、吉備線を越え…(吉備線と笹ヶ瀬川が交わる所って、目茶苦茶電車撮るには良いロケーションだと発見。これはまたいつか狙ってみよう。)

…おーい、野鳥はいないかい?

やっぱね、天気が良すぎていないです。そう言う時は木陰にいる野鳥を探してみるんだが、この辺は草ばっかで木も生えていない。さすがにここまで北上すると、帰りの心配をしてしまう。(家に帰って地図で確認したが、結構歩いたようで、実は家からたったの4kmでしたが。)

と言うことでそこから川の反対側の土手をUターン。今度は南向きに歩く訳だが、思いっきりまぶしい。なんか常に目を細めて歩かないとという感じ。こんなんじゃ、野鳥探すの大変ですがな。


Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM + Canon EXTENDER EF 1.4x
1/1250s, f/5.6, ISO200

まあ、目がダメなら、耳がある。それでもダメなら第六感。カワセミの声が聞こえたので、そっちに行くとなんとか、カワセミの生存確認程度の写真が撮れました。

…なんか最近のカワセミ写真って「この程度」な写真しか撮れていないなぁ。


Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM + Canon EXTENDER EF 1.4x
1/500s, f/5.6, ISO200

そのカワセミの後、見かけるのはハトとか、スズメとか。ハクセキレイもいるにはいるけど、今日のハクセキレイは逃げるの早い。

そんな中、俺と遊んでくれたのはツマグロヒョウモン。蝶の中では割と、花以外にも留まってくれるし、近づける蝶。

うん、Canon EF 300mm 1:4 L IS USM、こう言う時の背景ぼけは最高に良い。


Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM + Canon EXTENDER EF 1.4x
1/640s, f/5.6, ISO200

蝶は、逆光がマイナスではないと言うところが嬉しい。こんな感じで透けてるのも趣があるかなと。


Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM + Canon EXTENDER EF 1.4x
1/100s, f/5.6, ISO200

い、いかん。蝶すらいなくなった。何でも良いから撮りたいなと思ったら、用水の中にメダカ(いや、フナの稚魚かな?)を発見。

水中の魚って結構撮るのは難しい。だって、AFだと水面にピントが合うことが多いから。今回は水面で一旦フォーカスロックして、カメラを上下させてピント合わせしました。


Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM + Canon EXTENDER EF 1.4x(トリミング)
1/200s, f/5.6, ISO200

だいぶ家に近づいてきたところ、木が増えてきて、ちょくちょく野鳥の姿が見えてきました。

思ったのは、やっぱうちの近所は野鳥が多いわ。そんだけ、虫がたくさんいる藪のようなものがたくさんあって、しかも鳥が休んだり、巣を作るような木も多い。普段気づかないけど、恵まれてんだねw

これは、モズの赤みと葉っぱの緑が好対照な1枚。


Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM + Canon EXTENDER EF 1.4x(トリミング)
1/640s, f/5.6, ISO200

今日のカメラは2キロ以上ある組み合わせ。これを持って炎天下の中もう2時間以上歩いていると、さすがにへとへと。久々に「あーーーーー、腹が鳴るほど腹減ったな~。」と燃料切れ近し。

早いところ家に帰って水分補給でもしたいわと思っていたところ、「チュッチュ」と聞き慣れない鳴き声が。しかも実にかすかな鳴き声。新種発見の予感!

見たらまあ、スズメより小さなカワイイ鳥が。

このアングルからだけだと、種の特定は難しいけど、目の周りの白い環、大きさ、鳴き声から判断するにコサメビタキかなと。この辺で見かけるのは珍しい。

 

と言うことでいつもの散歩はせいぜい5kmという所なんですが、今日は8kmも歩きました。(大荷物を持って歩いてるから、もっと歩いたような気分。)撮影結果的には散々でしたがw

正直、野鳥を狙うなら、いつものコース2周の方が良かったかもw

 

家帰ってからの、冷蔵庫で冷やしたウーロン茶がうまい!思わずコップ3杯も…あ、水分摂りすぎだろw

 

【追記】

しかし、ここ何回かたてつづけにサンヨンを使っていますが、この二線ボケってどうにかならないんでしょうかね?二線ボケの予防法を色々検索しているんですが、少し絞ればいいというのは理解できても、シャッタースピードを確保しようとしたら、どうしても開放という方向になります。そもそもサンヨンにエクステンダーをつけたら、開放でf/5.6ですが、こういう暗さでも影響が出るものなんですかね?

最後の写真のようなフォトレタッチで油絵調にしたような、汚いボケには閉口します。

レンズの調整が必要なのか?そんな気がします。1万や2万ですっきりしたボケの写真が撮れるようになるなら、真剣に調整をしてみようかなと思うのですけど…


太陽がまぶしすぎるZ

2011年09月24日 | 俺の撮影

昨日は、Canon PowerShot Pro1を使ってのお気楽マクロ撮影だったので、今日は張り切ってCanon EF 300mm 1:4 L IS USMをブン回し、野鳥撮影をする…つもりでしたが。

寝坊w

ちょっと遅めの撮影散歩になってしまいました。

 

うーん、野鳥ってのは、日の出前ぐらいには、めぼしいポイントに到着して、明るくなると同時に撮影開始と行きたい所なんだけど、そうしたら今の時分、6時半にはポイントに到着していないといけない。だけど目が覚めたのは6時45分。家を出たのは7時。ポイント到着は7時半。完全なる遅刻w

しかも今日は雲ひとつ無い快晴。逆光の撮影は救いようがないかなぁと…。

まあ、良いか。売り物を撮影するんで無し。


Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM + Canon EXTENDER EF 1.4x(トリミング)
1/1000s, f/11, ISO400, -1Ev

今日は良くモズを見かけました。

と言うか、今はモズの恋の季節らしく、さえずりと言うよりは「雄叫び」のような「ぎゅいーぎゅいー」という鳴き声でアピールしているので、場所の特定は簡単です。

ただ、その場所が撮影出来るところか出来ないところか…と言うのは微妙なところw

下手に民家のベランダとかにいられたら、そこにはカメラ向けられないですからね。そのベランダに、白レンズなんか構えた日には、誰の目から見ても盗撮ですからw

上の写真は、そういう気配りをした1枚。さすがに雨樋を撮られたからといって、「プライバシーが」って言う人はいないでしょうw

 

ちなみに、「-1Ev」ものマイナス補正をしていますが、これ、全くの無意識でして…。明るさを犠牲にしてシャッタースピードを稼いでいるみたいな計算とかではないです。(以下同じ。)


Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM + Canon EXTENDER EF 1.4x
1/1600s, f/14, ISO400, -1Ev

木のてっぺんで雄叫び中のモズ。思いっきり逆光なので、カラスのように真っ黒に写りました。つか、シルエットですね。

お、こっちに気づいたようです。


Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM + Canon EXTENDER EF 1.4x
1/1600s, f/14, ISO400, -1Ev

お、飛んだ!!しかもこっちに向かって!

うわー、こんなアングル、滅多に撮れないのにシルエットしか写せてないなんて、残念。

しかし1/1600秒でも羽根がブレブレ。


Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM + Canon EXTENDER EF 1.4x
1/800s, f/9, ISO400, -1Ev

ヒヨドリもなんか久々に撮った様な気がします。梅や桜の季節は、花の蜜ばかり吸っているヒヨドリも、こんな大きなアオムシを食べるんですね。

…食べるんですよね?

…食べないの?

1分ほど咥えたまま、周囲をキョロキョロしていましたが、咥えたまま、どこかに飛んでいきました。

 

ひょっとしたら、これは自分用の餌ではなく、求愛行動に使うプレゼントだったのかもしれないですね。

…で、すっぽかされたと。ドンマイ、ヒヨドリw


Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM + Canon EXTENDER EF 1.4x
1/500s, f/8, ISO400, -1Ev

アオサギ。

アオサギって結構ビビリな鳥で、カメラを向けると素早く逃げるんですが、時々ネジが抜けてるヤツがいて、どんなに近づいても気にしないヤツもいます。

このアオサギはまさにそれ。

ただ、大形の鳥だし、このくちばしで仮に襲われたら…たまったもんじゃ無さそうなので、これ以上の接近はやめましたw


Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM + Canon EXTENDER EF 1.4x
1/1250s, f/13, ISO400, -1Ev

今日遭遇したカワセミは、これ一羽のみ。

これまた逆光で、真っ黒。お恥ずかしい写真。

 

明日こそは、早起きしてベストなタイミングで撮影するぞ!と息巻いてたら、

「あんた、明日の町内の掃除、忘れてないじゃろな?」

 

あ、完全に忘れてましたw

野鳥撮影はまた来週に持ち越しのようです。


ニコンがミラーレス一眼…だと?

2011年09月23日 | 俺の撮影

ということで、ニコンまでもがミラーレス一眼「Nicon 1」を発売することになってしまいました。どうなんでしょうね?俺にはニコンの一眼レフとクールピクスの間を埋める、実に中途半端なスタンスの機種だなぁと。また、先に発売されているOLYMPUS PENシリーズやSONY NEXシリーズと比較して絶対的なアドバンテージがあるような気もしないし、下手するとニコンの黒歴史になっちゃうんじゃないか?と思うのですが…。

参考:
http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1109/21/news062.html

(上の記事ではミラーレス一眼とは言わず「ミラーレスカメラ」と表現しています。)

しかし、「ミラーレス」ってカテゴリはどうかなと、こういう記事を見る度に思います。このカテゴリを正確に表現すると「レンズ交換式一眼デジタルカメラ」であって、それで、いわゆるデジタル一眼ってのが、「レンズ交換式一眼レフデジタルカメラ」って事になると思うんだけどな。長いしややこしいな。

 

さて、俺がミラーレス一眼を平成23年9月時点でどう思っているか、ちょっと書いておこうと思います。ひょっと近い将来「ミラーレス最高!この時の俺はツマンネー事、こだわってたよな。」なんて思っているかもしれませんが。

結論から言うと、ミラーレス一眼は要らないなと。その理由を思いつくままに書きますと…

1.光学式ファインダーがない 電子ファインダーなんてものがあっても、それはデジタル処理された、一瞬前の情報な訳で。幾多のタイムラグ要素がある写真撮影で、そんなところにタイムラグがあるというのは感覚的にどうかなと思います。例えば、鳥の飛翔とか撮りたい時にですよ、「お、飛びそう」って思った時、目で見て、頭で判断して、指がシャッターを切る。カメラは撮影動作を行い始め、ミラーが跳ね上がり撮影が始まる。これだけでも結構な時間だと思うのに、その前に電子ファインダーに映すための画像処理をするタイムラグをプラスするなんて…。こう、瞬間を狙っているカメラマンにとっては失敗写真の連続だろうなと思います。…まあ、常にデジタル処理をしている強みを活かして、シャッターを押す前後何コマかの写真を記録しておいて、後でカメラマンがその中から決定的瞬間をチョイスするドライブレコーダー方式、無い訳じゃないですけど。(現にカシオなんかがコンデジで採用してたような。)でもそれってカメラマンの判断をないがしろにしているような、撮影後の作業を膨大にしているような、そもそものカメラの機能の欠陥から目を逸らしているような気がします。

2.光学式ファインダーがない2 電子ファインダーにしても、背面液晶にしても、画面に映すと言うことは、本物の被写体に比べて、粗くなったものを目にすると言うことになります。自然界では面とか線で表現されるものを液晶のツブツブ(ドット)で表現するからです。まあ、デジタルである以上、最終的にはツブツブにするんですけど。ただ、ピント合わせの段階ですでに粗いものを見せられるのはどうかと。そんなもので写真になるデータのピントは確実に合うのかと。ピント合わせなんかAFで良いじゃんかもしれませんが、マクロ撮影では、AFポイント以外にピントを持ってきたいと言うことが良くありますから。

3.小さい事ってそんなに大事? 各社ミラーレスは小型化したことを自慢していますが、同時に人間の手も小型化するのならば、それはそれでありと思うのです。しかしカメラだけ小さくなっていく、持ちにくくなっていく…と言うのはどうかなと。また、どんなに小さくなったからと言って、ポケットに収まるようなレンズ収納式コンデジの利便さがある訳でなく、普通のデジタル一眼並みの収納スペース、運搬の労力はいるわけなんで。うん、中途半端なんですよ。
あ、妙な小型化には不満ですけども、強度を保ちながらの軽量化は大歓迎です。

4.電池の持ちが悪くない? そりゃ大画面の液晶を常に表示させている訳ですから、電池が持たなくて当たり前。スマートフォンと一緒です。それなりの撮影枚数をと言うことになると、バッテリーの大型化が必要になるし、充電の時間も増えます。バッテリーがカメラ本体の小型化の犠牲になれば、常に予備バッテリーがいるでしょう。

5.コストパフォーマンス ミラーレスは機能が簡素化されているにも関わらず、そんなに安くない。高いなら高いなりの機能があればと思うけど、数万円のコンデジとそんなに違わないと思う。

6.ユーザーが育たない ひょっとしたら、これが一番認められない原因かもしれない。ミラーレス一眼を購入する人は「コンデジより綺麗な写真」を求めてのはず。しかし、大枚をはたいた割には「こりゃ凄い」って写真は難しい。だって、画質向上の配慮無く、レンズが交換できるようになっているだけだから。その交換レンズも小型化が求められ、中途半端なものばかり登場しているような感じだし。そこで幻滅したオーナーはどう思うかな?ですよ。「もう、カメラなんて面白くない。」って思うんじゃないかなと。メーカーは、(少なくとも今回のニコンは)コンデジから一眼へユーザーが流れてくるように、こんな中途半端なカメラを通過点として用意するんじゃないかと思うんだけど、果たしてミラーレス一眼がそこまでの役目をしているか?「ミラーレス一眼で撮影の楽しさを知りました。さらに撮影技術を磨きたいので、一眼レフにステップアップします。」そんな人少ないと思う。「ミラーレス一眼で、高いカメラもこんなもんかと思い知りました。これ以上カメラにお金をつぎ込む気無いので、これを売って小さいのに戻します。」となる可能性の方が遙かに高いかと。

 

…ああ、言いたいことを言ってしまった。あ、もちろん、これは俺の私見。万人がそう思うなんては思っていません。

 

さて、ニコンがこう来ると、我がキヤノンもそのうちと言う危惧があります。キヤノンが「これぞ究極のミラーレス」という斜め上目線の良いものを出せばそれは良いんですが「とりあえず、よそも出しているし、うちも…」って事で出しては欲しくない。

ところで、キヤノンのミラーレス一眼と言えばこんなものもあります。

Canon PowerShot Pro1(久々登場w)


Canon EOS 20D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
3.2s, f/7.1, ISO100

「PowerShotってことはレンズ交換式じゃないじゃないか!!」…はい、そのとおりw

でもま、ミラーレスの一眼であることには変わりありませんw

もし、今後キヤノンがミラーレス一眼を作るというのであれば、このカメラを再検証し、良いところは取り入れ、悪いところは改善する。そうしたら、なんか凄いものが出来そうな気がするんですよね。


Canon EOS 20D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
4s, f/7.1, ISO100, -1Ev

キヤノンのレンズの赤いライン。ええ、このカメラ、固定式ではありますがLレンズを装着した、イカした(イカれた?)カメラです。35mm換算で28mm-200mm相当の画角を持ったカメラです。

まあ、正直、こんだけのズーム機能を備えていたら、レンズが交換できなくても問題ないんですけどね。そこそこレンズも明るくて、「もっとシャッター速度が欲しい」なんて思う場面少ないですし。


Canon EOS 20D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1.3s, f/7.1, ISO100, -1Ev

ただ閉口するのが、この液晶画面。大きさは2インチだったかな?発売当時としてはかなりの大画面です。しかし、解像度が悪く、色の階調表示もボロボロで、とてもマニュアルでピント合わせが出来るようなものではありません。MFボタンを押しっぱなしでピント合わせをすると画面の中心部をちょっとだけ拡大してくれるんですが、この大きさで、ちょっとだけ拡大しても、余計に分かりにくい。

それでも、このバリアングル液晶は超ローアングル撮影とか、結構役に立ちます。

一応写真にもあるように、ファインダーもありますが、電子ファインダーで…。これまたさらに画質が悪い。構図確認用と割り切るしかないものです。


Canon EOS 20D + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
4s, f/7.1, ISO100, -1Ev

皆さん、ご存じの通り、キヤノンがその機種名に「1」をつけると言うことは、そのカテゴリの最高位ということです。まあ、確かにPowerShotとしては、かなりの高みを目指した機種ではあると思います。

そう言う意味でなんか中途半端なニコンのミラーレス一眼が「1」を名乗ることに、少し不満を感じる訳ですが。(まあ、ニコンにはニコンの考え方がありましょうし、その辺のネーミングについて疎いのですが。)うん?逆にキヤノンはニコンに挑発されているという感じなのかな?

まあ、そういう事で、前振りが長くなりましたが、今日の撮影散歩にはCanon PowerShot Pro1を持っていきました。

キヤノンの7年前のミラーレス機の実力を、ご覧くださいw


Canon PowerShot Pro1
1/320s, f/4, ISO50

普通に遠景を撮りました。

台風15号の影響を受けて、未だに若干増水気味です。普段より水かさが50センチぐらい高いですかねぇ。手前中央の木は根本の地面が水没してますし。

でも、このカメラの真骨頂は「スーパーマクロモード」です。以降はスーパーマクロでの撮影です。

スーパーマクロモードとは、普段10センチまでしか寄れないマクロモードを、3センチまで寄れる(と言ってもレンズフードをつけると、被写体に触れる距離です。)様にするモードです。結構小さな被写体を大きく写すことが出来るので重宝します。


Canon PowerShot Pro1
1/200s, f/4, ISO50

花粉のツブツブとか、花びらの細かい水滴とか、キレイに撮れやがります。一眼レフのマクロレンズのぼけ方にはかないませんが、割とぼけてくれます。

何よりさすが「L」と言った発色ですよねぇ。


Canon PowerShot Pro1
1/400s, f/4, ISO50

そして、ISなんか無くってもほとんど手ぶれしないんです。明るいレンズであるからシャッタースピードが稼げるからですね~。

これは、というかこのカメラで撮る時はほとんど片手で撮影しています。


Canon PowerShot Pro1
1/200s, f/4, ISO50

目茶苦茶寄れるので、こんな迫力ある構図も。ただ、近づきすぎると、この写真のようにカメラの影が…w


Canon PowerShot Pro1
1/400s, f/4, ISO50

ただ難点は…マニュアル撮影は難しいので、マクロといえどAFでの撮影に頼るしか。しかもAFのポイントは中央1点のみなので(ある程度移動できますが、面倒なので誰も使わないかとw)どうしても日の丸構図になりがちです。


Canon PowerShot Pro1
1/640s, f/4, ISO50

被写界深度が深いので花の至る所にピントが合ってくれます。一眼レフのマクロレンズでこれをしようとすると、結構絞らないといけない。すると、この写例のように1/640秒なんかで撮れないから、手ぶれしちゃうって事なんです。お手軽に撮影して、そこそこシャープに撮りたい。そう言う人には最高なカメラでしょうなぁ。


Canon PowerShot Pro1
1/250s, f/4, ISO50

水滴の中に向こうのケイトウを入れる構図なんて考えてみたんだけど、うまくいきませんでした。電子ファインダーでは、そこまで細かいところが見えないし。

あれ?葉の裏にアブが留まっている?こりゃサプライズw


Canon PowerShot Pro1
1/800s, f/4, ISO50

ローアングルからの接写。

こんな事は、俺の持っている機材ではCanon PowerShot Pro1にしかできない芸当。この花はあまり背丈が高くない花。同様の撮影をCanon EOS 5D + SIGMA 24mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACROなんかでしようとしたら、地面に穴を掘らないと、カメラの厚み、レンズの長さが花の背丈を超えるので不可能ですw


Canon PowerShot Pro1
1/80s, f/2.8, ISO50

これまた超ローアングル。

カメラを地面につけての撮影。500gしかないCanon PowerShot Pro1。こんな撮影も楽々。


Canon PowerShot Pro1
1/1600s, f/4, ISO50

花びらを透かせて。交換式じゃないから、イメージセンサーにゴミが入らないので空がバックでも怖くない!


Canon PowerShot Pro1
1/500s, f/4, ISO50

ローアングルdeヒガンバナ。

これは、花の繁っている中に手を突っ込んで撮影したもの。光学式ファインダーのカメラでは、こうはなかなかいかない。(まあ、ライブビューが出来れば可能ですが。)

まあ、天気が良かったのもありますが、この赤と青の対比。キレイですねw


Canon PowerShot Pro1
1/250s, f/4, ISO50

カメラだけを被写体に近づけられるというのは、こうした小動物を極力脅かさずに撮影出来ると言うこと。楽しいですよ。

 

いや、思うんだけど、今日俺が撮った様な写真を撮りたいと思っている人は多いんじゃないかなと。

だから、マクロ専用レンズならぬマクロ専用カメラなんてものも、出して見たら面白いと思うのよ。しかも、Canon PowerShot Pro1のようにレンズにはとことんこだわって。それを5万円位で出す。

絶対受けると思うなぁ。

今、カメラ女子ブームらしいけど、彼女らが撮っているのは、花、小物、ペット、食べ物で、せいぜい被写体との距離は1m以内。そういう事を考えると、近くが綺麗に撮れると言うだけで、マクロ専用カメラ売り方次第では絶対受けると思うがなぁ。

ただ、Canon PowerShot Pro1を基準として、色々改善してね。

まずは液晶。せめてどこにピントが合っているか、どこに合わせるかぐらいは簡単に操作出来るように。それと操作性の向上。マクロ専用と割り切れば、ボタンの数も減らせるはず。Canon PowerShot Pro1はちょっとゴチャゴチャしすぎ。

そして出すのは「Canon PowerShot Pro1N MO」w

Nはキヤノンの名付けの法則で、改良版には良くNが付くから。後継機種に良くつける「MarkII」なんかはちょっと仰々しいのでw

MOは「Macro Only」ってことで。

マクロ以外の撮影は、正直ミラーレス一眼も、コンデジの高級機も変わらないかなと。と言うことでコンデジでいいじゃないw

 

カメラバッグと言うことを考えると、ミラーレス一眼+レンズ2本というよりは、PowerShot+IXYの方が絶対容積が少ない訳で。そう言う売り方をね、業界はしていかないといけないと思う訳ですよ。

それで足りないようなら、レンズ交換で何でも(?)対応できる一眼レフの世界にいらっしゃいと。

 

なんかホント、ミラーレス一眼要らないわ-w


コムクドリ初見参!

2011年09月19日 | 俺の撮影

なんだか、台風15号の影響かなんだか知りませんが、ずいぶんと涼しくなってまいりました。まさに「暑さ寒さも彼岸まで」といった感じですね。

こうなると、野鳥の種類にも色々影響があるんじゃないかと、今日は野鳥メインでターゲットを絞り、機材はCanon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM + Canon EXTENDER EF 1.4x。一応一脚も持っていきました。


Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM + Canon EXTENDER EF 1.4x
1/500s, f/8, ISO400

と言うことで、野鳥撮影体制で臨んだ撮影散歩も…耳に聞こえるのはスズメの声時々カラスの雄叫び。(このカラスの雄叫びは、ミサゴが近づかないように威嚇しているみたい。)

早速、機材のチョイス間違ったかなと思いつつ、コスモスを撮影して「秋だねぇ」気分。

超望遠マクロで、前方のクモの巣についた水滴が大きな丸ぼけになっているのが面白いかな?


Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM + Canon EXTENDER EF 1.4x(トリミング)
1/800s, f/10, ISO400

ムクドリが飛んでいるのを発見。その行く先を見てたら、木の枝に留まったので、すかさず撮影!

え?ムクドリっぽいけどムクドリの色じゃないぞ?(ムクドリはくちばしと足が黄色。あと、こんな灰色じゃなくって、黒白の雑なツートン。)

で、帰宅して調べてみると、これはコムクドリのメスということ。

鳥の世界のメスは概ね地味だよね。

(人間も化粧しなけりゃ地味かw)


Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM + Canon EXTENDER EF 1.4x
1/800s, f/9, ISO400

その近くにいた鳥。撮影時には全然羽根の色も違うし、目の後に柄があるし、絶対前の写真の鳥とは別の種類の鳥だと思っていましたが…

これが、コムクドリのオスと言うこと。

妙にずんぐりした体型なので、ひょっとしたらヒナかもしれない。

それにしても葉がだいぶ減ってきたな。この状態を待っていたw


Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM + Canon EXTENDER EF 1.4x
1/500s, f/7.1, ISO400

コムクドリのオスが真上の枝に留まっていたので、これはチャンスと撮影。

思いっきり睨みつけられていますが。


Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM + Canon EXTENDER EF 1.4x
1/500s, f/8, ISO400

今日カワセミが撮れたのはこのアングルのみ。(遭遇は何回もしたけど。)

これを等倍で見ると大変なことにw

(上の写真のトリミング)

え?何?この微笑んでるような目はw和んでいる感じが良いねw

よーーーーく見ると、目のように見えるところの後に、黒いつぶらな瞳がありますがなw

恐らくくちばしに、魚の鱗が付いてて、目のように見えてるんじゃないかなと。


Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM + Canon EXTENDER EF 1.4x
1/160s, f/5.6, ISO400

ハクセキレイ。チピピッチピピッとどこにいるか分かりやすい鳥。ただ、目茶苦茶速く歩くので、キレイに撮るのは難しい。

コイツは立ち止まっては、何かを悩んでを繰り返してたので、楽だったかなw


Canon EOS 20D + Canon EF 300mm 1:4 L IS USM + Canon EXTENDER EF 1.4x
1/125s, f/5.6, ISO400

今日の彼岸花。

別に彼岸花は普通なんだけど、RAW現像の過程で背景の緑がすごく良い感じになってくれたので、ちょっとアップ。

ちなみに、言わなくて良いことだけど、緑の中でいくらか白い部分があるけど、これは先日の大雨で漂流してきたペットボトルなど。ホント言わなくて良いことw

 

しかし、もう9月も後半戦なんだな。

そう言えば、去年の今頃はまだOLYMPUS E-520でアダプトール2なんかの古レンズで撮影してて、なんか行き詰まっていて、Canonへの浮気を企てていたな。で、10月(俺が40歳になる月)に入ってEOS 20Dを購入して、それ以降散財の一途だな。

オリンパスのデジカメは俺の撮り方が悪かったかもしれないけど本当の「黒」が撮れないカメラだったなと言う印象。黒に見えるのは濃い茶色であったり、濃い紺であったり。それがデジカメの限界みたいに自分の中で結論づけていたけど、Canonに触れて、いとも簡単に自分のイメージする黒が手に入って、そこからますます撮影が楽しくなったっけw