やれやれ、ようやく在庫増が止まったよ。消費財は、季調値の前月比で、わずかに-0.4だったにしてもね。消費財の出荷は+2.6だが、伸びたというより、8月の落ち込みを戻し、6,7月並みになっただけである。「底入れ」というより、「底ばい」だ。それでも、冷や汗もので踏み止まったのだから、一息つけたよ。もちろん、まったく安心のできる状況ではない。
1997年の場合は、在庫急増を受けて、9月から、鉱工業の出荷も、生産も、どんどん下げて行き、デフレ・スパイラルが勃発したから、かなり心配していた。未だに、11月の大型金融破綻を原因とする人がいるが、始まりは、ここだった。今回は、とにかく、下げなかった。それだけで、良かったと思っている。
10月以降の見通しについては、予測指数は10月-0.1、11月+1.0となっているが、もっと低くなると覚悟すべきだろう。鉱工業の季調値の出荷水準は、前年同月の+0.2とほぼ同じだが、その内訳は、消費財が-2.9、資本財(除く輸送機械)が+6.6という具合だ。つまり、消費財の低迷を、資本財の伸びで補っていて、これがいつまで続くかである。消費を弱めてしまえば、設備投資も勢いを失うものなのだ。
(今日の日経)
日立が鉱山運営に参画。9月鉱工業2.7%増、在庫減で生産に薄日、回復ペースに見方強弱。経済教室・為替差益は強い企業に集中・清水順子・佐藤清隆。
1997年の場合は、在庫急増を受けて、9月から、鉱工業の出荷も、生産も、どんどん下げて行き、デフレ・スパイラルが勃発したから、かなり心配していた。未だに、11月の大型金融破綻を原因とする人がいるが、始まりは、ここだった。今回は、とにかく、下げなかった。それだけで、良かったと思っている。
10月以降の見通しについては、予測指数は10月-0.1、11月+1.0となっているが、もっと低くなると覚悟すべきだろう。鉱工業の季調値の出荷水準は、前年同月の+0.2とほぼ同じだが、その内訳は、消費財が-2.9、資本財(除く輸送機械)が+6.6という具合だ。つまり、消費財の低迷を、資本財の伸びで補っていて、これがいつまで続くかである。消費を弱めてしまえば、設備投資も勢いを失うものなのだ。
(今日の日経)
日立が鉱山運営に参画。9月鉱工業2.7%増、在庫減で生産に薄日、回復ペースに見方強弱。経済教室・為替差益は強い企業に集中・清水順子・佐藤清隆。
黒田さん、追加緩和発表です。良い指標が出たタイミングで発表する手があったんですね。スミマセン思い浮かばなかったです。此れなら消費税での影響で悪い指標が出たから追加緩和したわけではないと、言えるわけですね。成る程。
コアコアCPIや東大物価を基本指標にしている私からすると、前々回コメントの此れからどうなるか!?に戻った感じです。円安の効果かどれほどか、消費社の体力測定として非正規社員、職業訓練、失業率の実質的意味。
追加するなら、此れから政府がどの指標をみて消費税を判断するかが加わった感じですが…さて此れからどうなるか!?