【BiSH】Episode86 リンリン「自分の本心や信念がちゃんとある人になりたい」
先日、アリーナ公演〈BiSH SPARKS "This is not BiSH except BiSH" EPiSODE ４〉を大成功させ、現在対バンツアー〈 BiSH’S 5G are MAKiNG LOVE TOUR〉を開催中の“楽器を持たないパンクバンド”BiSH。13周目となるメンバー個別インタヴューの第4回は、〈WACK合同オーディション2021〉で大活躍したリンリンが登場。合宿で感じた想いや新曲について語ってもらいました。
最新曲『in case…』ハイレゾ配信中!
BiSH / in case…BiSH / in case…
INTERVIEW : リンリン
リンリンが合宿オーディションに行くなんて、不安でしかなかった。でもめちゃくちゃ大きく成長して帰還した。絵などの垣間見えた新たな才能は世に放たれ、そして自分自身の苦手なところは絶対に克服したいとトライする。そんなリンリンは見ててドキドキする。今、BiSHはリンリンが面白い！
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 井上沙織
写真 : 大橋祐希
ずっと絵でなにかをやりたかった
──「し（も）もたろう」めちゃくちゃおもしろいじゃないですか。「し（も）もたろう」は合宿の、あの極限の状態で思いついたんですか?
リンリン : そうですね。去年コントがあったので今年もコントがあるのは何となく予想していたんですけど、コントなんて絶対無理じゃないですか。でも今年は小道具を提供されて、自分の得意分野の画用紙とマッキーがあったので急いでその2つをパパっと取って。何しよう?って考えているとき、分かりやすいほうがいいかなと思ったので「桃太郎」を題材にしてWACKの好きな下ネタを詰め込みました。夜、アイナスターにも連絡したりして。
──アイナスターはなんて言ってました?
リンリン : 「おもしろい」って言ってくれました（笑）。ナルハワールドさんやココ・パーティン・ココさんにはお会いしたときちゃんと謝罪をしておきました。表紙と裏表紙は描き直したんです。表紙はちゃんと水墨画セットを購入して、それぞれ8時間ぐらいかけて描きました。裏表紙はWACKメンバーたちが登場しています。
──鬼はやっぱり渡辺（淳之介）さんなんですね。
リンリン : はい。渡辺さんが合宿のときに描いた鬼の絵を待ち受けにしてくれていて嬉しいです。すごくかわいく描けたんですよ。
──ずっと春画が好きって言っていて、それがまさかこういう形で結実するとはびっくりですね。
リンリン : 処女作で春画を出せました。ずっと絵でなにかをやりたかったのでめちゃくちゃ嬉しいです。
──これまでも絵は好きだとおっしゃっていましたけど、自分で描くようになったのは最近ですか?
リンリン : BiSHに入る前からアプリで描いていて、最近額縁とか買うようになってから紙に描くようになりました。GUとのコラボでTシャツ作りをしたときに鉛筆画をはじめてやってみたり、ローソンくじの衣装をデザインさせてもらったときにアクリル絵の具を買って模様を描いてみたりして。そこから、アクリル絵の具で絵を描いて載せてみたり、最近はディズニーの昔の絵が好きなので黒画用紙を買っていろいろ描きはじめています。昔のディズニーの色が好きなんですよね。原色じゃない、古着とかにも出てくるようないい感じの色具合が多いので、そういうのが描きやすいかなと思って。
──インスタグラムも絵が増えてきてかっこいいですよね。
リンリン : キョロちゃんはアクリル絵の具で描きました。
──これ? いまなんて言いました?
リンリン : キョロちゃんです。キョロちゃんですよ、この恐竜は(笑)。
──これもおもしろいですね。
リンリン : これはおもしろい格好をしている中世ヨーロッパの人たちをイメージして。何かでチラッと、中世のヨーロッパは夜に魔物がいろいろ出てくるから危ないみたいなことを書いているのをみたので、自分なりにちょっとエッチなところを入れながら魔物を描きました。真ん中の魔物はパンツが服に描かれていて、花の男も花の女に対してアソコが勃っています。足が長すぎる人がトイレしたらどうなるんだろうってずっと思っていたので描いて、テーブルの鳥も勃っています。背景が黒いと色が映えるので、服とかかわいく描きたいなと思いながら描いて。右の人はダンボに出てくるピンクエレファントのイメージです。
──これは黒い画用紙に描いたんですね。
リンリン : はい。でも色によって全然発色しないのが黒なので、絵の具があるだけパーッと塗ってみて使えるのを選んで描きました。
──へえー、黒が強すぎるから出ない色もあるんですか?
リンリン : そうなんですよ。青系が全然色がでなくて。
──衣装のデザイン画も。
リンリン : デザインを描いたあとにメンバー分1枚1枚「これはこういう生地で」っていうのを書いて、服作りしたことがある知り合いの人と一緒に日暮里に行って、分からないところを相談しながらやって。衣装はそってぃ(外林健太)さんが作ってくれました。
