「マイレール意識の醸成」でJR九州納得 肥薩線の復旧合意

会議冒頭にあいさつする熊本県の田嶋徹副知事(中央左)=熊本市中央区で2024年4月3日午後3時7分、山口桂子撮影
会議冒頭にあいさつする熊本県の田嶋徹副知事(中央左)=熊本市中央区で2024年4月3日午後3時7分、山口桂子撮影

 2020年7月の九州豪雨で被災し、全線の7割で不通が続くJR肥薩線の復旧について話し合う検討会議が3日、熊本市内であり、熊本県とJR九州、国の3者が鉄道で復旧することで基本合意した。23年12月に県が示した「復興方針案」を基本に、33年度以降の八代(同県八代市)―人吉(同県人吉市)間の運行再開を目指す。今後、運営のあり方など詳細を詰め、24年度中にも最終合意する。

 県は観光に重点を置く振興策を打ち出していたが、前回までの会議でJR九州側から日常利用の創出を求められていた。この日の会議で県は、復旧後に地域が積極的に鉄道を利用する「マイレール意識の醸成」を進めることをJR九州側に説明。職員の積極利用や、子どもたちに鉄道の良さを理解してもらう取り組みを進めることなどを伝えた。

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