医療・健康
-
「ギャング集団」がんの正体を暴く
脱毛に吐き気…“誤認逮捕”が生む抗がん剤の副作用 それでも治療の要にする目的とは?
2024/12/29 05:30医療プレミア 3846文字がんのメカニズムが明らかになるにつれ、治療法の選択肢も増えてきました。中でも抗がん剤はがん治療の中核をなす薬剤で、多くのがん患者さんが使用しています。ただ、吐き気などの副作用が伴うため、悪いイメージを持たれている方もいるでしょう。抗がん剤が効果を示す一方で、なぜ副作用を起こすことがあるのかについて
-
ヘルスデーニュース
塩分摂取過多 アトピー性皮膚炎のリスクにも
2024/12/29 04:00医療プレミア 1623文字過剰な食塩摂取は高血圧の一因として広く知られているが、アトピー性皮膚炎(AD)のリスクにも関係がある可能性を示すデータが報告された。米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のKatrina Abuabara氏らの研究によるもので、詳細は「JAMA Dermatology」に6月5日掲載さ
-
「なんでできへんの?」が口癖 海外でヒント、災害医療の改革に奮闘
2024/12/28 18:01 3397文字外科医の中出雅治さん(65)は今年3月末での定年退職を控えていた。その元日、能登半島地震が発生。勤務先の大阪赤十字病院(大阪市天王寺区)に出勤し、休みなく後方支援にあたった。 まず情報収集に努め、日本赤十字社のネットワークから現地の被害状況、必要な支援策を調べた。これまで蓄積してきた「自己完結型の
-
外科医が冷房を開発 原点は阪神大震災 医療チームの「自立」模索
2024/12/28 18:00 1909文字9月に入っても、じっとりとうだるような暑さが続いていた。 大阪市天王寺区にある大阪赤十字病院。4階にある国際医療救援部の一室で、半袖シャツ姿の男性たちが長机を囲み、額を突き合わせていた。見つめるのは、数十センチの白色の箱。その一人がこう切り出した。「中はどないなってんねやろか。分解してみよか」 普
-
厚労省、ALS治療薬「トフェルセン」を承認 患者全体の2%が該当
2024/12/28 17:07 447文字厚生労働省は27日、米製薬企業バイオジェンが開発した筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬「トフェルセン」の製造販売を承認した。SOD1と呼ばれる遺伝子に変異がある患者が対象で、全体の約2%が該当する。また厚労省は同日、近視の進行を抑制する参天製薬(大阪市)の点眼液「アトロピン」の製造販売も承認した。
-
-
風邪がコロナ、インフル並みの「5類」に なぜ?何が変わる?
2024/12/28 09:00 881文字風邪の感染症法上の位置づけが新型コロナウイルスと同じ5類になることがSNS(ネット交流サービス)上で話題になっている。 だが誤解に基づいた意見も飛び交う。 私たちの暮らしに何か影響はあるのか。Q&Aでまとめた。【肥沼直寛】 Q 風邪が5類になる? A 正確に言うと、風邪を含む急性呼吸器感染症(AR
-
ヘルスデーニュース
食道がんの化学療法 実施すべき最適のタイミングとは
2024/12/28 04:00医療プレミア 1269文字局所進行食道がん患者に対しては、がん摘出術の前後に化学療法を実施すべきことが、新たな研究で示唆された。ビーレフェルト大学(ドイツ)のJens Hoeppner氏らによるこの研究結果は、米国臨床腫瘍学会(ASCO 2024、5月31日~6月4日、米シカゴ)で発表された。 米国がん協会(ACS)による
-
ER Dr.の救急よもやま話
健康でも「不慮の事故」は十分起こり得る 冬のお風呂にご注意
2024/12/27 05:30医療プレミア 1961文字歌手・女優の中山美穂さんが「不慮の事故」で亡くなった、というニュースが飛び込んできました。事故の詳細は不明ですが、寒い季節のお風呂は特に注意が必要です。当救急センターにも風呂場で意識を失った80歳の男性が救急搬送されるケースがありました。 家族などの説明によると、夜10時に「お風呂に入る」と家族に
-
インフルとマイコプラズマ肺炎の同時流行に注意 自覚しづらい症状も
2024/12/27 05:00 1091文字しつこいせき症状が特徴のマイコプラズマ肺炎の患者数が秋ごろから多い状態が続く中で、インフルエンザの流行が本格化した。同時期に発症したために、熱もせきもといったように、つらい症状をダブルで抱える人まで出ている。 ◇「まさか」の同時 首都圏在住の高校1年の男子生徒は12月に入り突然、38度を超える発熱
-
ヘルスデーニュース
チンパンジーは名薬剤師? 植物でケガや病気を「自己治療」
2024/12/27 04:00医療プレミア 1563文字野生のチンパンジーは、体調がすぐれないときやケガをしたときに、薬効のある食用植物を意図的に選んで摂取している可能性のあることが、英オックスフォード大学のElodie Freymann氏らによる研究で明らかになった。ウガンダの2つのコミュニティーに属する51頭のチンパンジーの行動観察と、薬効を持つ可
-
-
人生の筋トレ術
「これが真実」「我々が正しい」と信じてしまうのはなぜ? 日本人は特に知っておくべき SNSと心のメカニズム
2024/12/26 05:30医療プレミア 4336文字「自分たちの主張こそ正しい」「共感できない情報はみんなフェイクニュースだ」――。米大統領選や兵庫県知事選ではSNS(ネット交流サービス)の情報が有権者の行動を大きく左右したことがわかり、韓国では突然の戒厳令宣布で弾劾訴追案が可決された大統領が、動画投稿サイト「ユーチューブ」の情報に影響を受けていた
-
ヘルスデーニュース
睡眠時無呼吸があると…… 将来の入院リスク増
2024/12/26 04:00医療プレミア 1343文字睡眠時無呼吸を有する50歳以上の人では症状がない人に比べて、将来、病気で入院するオッズが21%高いことが新たな研究で明らかになった。この研究を実施した米フロリダ大学医学部のChristopher Kaufmann氏は、「この結果は、過体重、健康不良、うつ病といった医療サービス利用の増加に寄与する可
-
高額療養費制度、自己負担限度額を引き上げへ 25年8月から
2024/12/25 19:21 747文字政府は25日、高額な医療費の負担を一定に抑える「高額療養費制度」の自己負担限度額(月額)を、来年8月から3段階で引き上げ、2027年8月に平均所得層(年収約370万~約770万円)で最大5万8500円を引き上げるなどの見直し案を固めた。福岡資麿厚生労働相と加藤勝信財務相が折衝し、合意した。 高額療
-
「面会制限やめよう」の投稿が炎上 それでも主張する医師の信念
2024/12/25 08:00 4449文字コロナ禍以降、病院や施設で長く続く「面会制限」に対し、緩和を求めている医師がいる。京都市で約20年間、精神疾患の患者が病院ではなく地域で暮らせるよう、チームで訪問支援してきた精神科医、高木俊介さんだ。制限緩和が進まない背景に、日本社会のゼロリスク志向を指摘し、こう断言する。「面会は人権であり、ケア
-
楽しい! 健康力の育て方
「せっかく…」が命取り 高齢者が好きな食べ物を好きなだけ食べたらどうなった? 塩分の取り過ぎがもたらすリスク
2024/12/25 05:30医療プレミア 3765文字年末年始になると、宴会や旅行に行く人が多くなることでしょう。日常の生活を離れ、解放感からか、おいしいものをついたくさん食べてしまいがち。でも、食べ物に含まれる塩分の量は把握していますか。私の身内も今年、塩分の過剰摂取が発端となって心臓のトラブルに見舞われ、冷や汗をかきました。宴会や旅行となると気が
-
-
ヘルスデーニュース
飛行機内での飲酒は……心臓に悪影響
2024/12/25 04:00医療プレミア 1505文字飛行機に乗っている間、とりわけ長距離フライト中に飲酒すると、眠っている間に心臓の健康が脅かされる可能性のあることが、ドイツ航空宇宙センター・航空宇宙医学研究所のEva-Maria Elmenhorst氏らによる研究で示された。同研究では、飲酒と飛行機の巡航高度での機内気圧が組み合わさることで、血液
-
きょうのセカンドオピニオン
免疫疾患で長期間服薬。一生続くのか=答える人・三輪祐助教(昭和大皮膚科学講座・皮膚科)
2024/12/25 02:00 803文字Q 免疫疾患で長期間服薬。一生続くのか 7年前に水疱性類天疱瘡(すいほうせいるいてんぽうそう)を発症し、2~3カ月に1度通院し、ステロイドや骨の薬を処方されます。一生飲み続けるのか不安です。(東京都、56歳、女性) A 寛解ならステロイド減らせる可能性 水疱性類天疱瘡は、皮膚の表面にある表皮と、皮
-
令和の幸福論
「SNSはうそばかり」だったのか 兵庫県知事選が浮き彫りにした既存メディアの課題
2024/12/24 05:30医療プレミア 4190文字2024年をにぎわした代表的なニュースとして、国内では兵庫県の斎藤元彦知事をめぐるパワハラ疑惑や出直し県知事選が挙げられる。SNS(ネット交流サービス)を通じて真偽不明な情報まで入り乱れた選挙戦は確かにひどい。再選後も公選法違反が取りざたされ、斎藤知事は窮地に立たされている。だが、騒動の底流には一
-
ヘルスデーニュース
睡眠時間が短い女性は……脂肪性肝疾患発症リスク上昇
2024/12/24 04:00医療プレミア 1616文字女性では、短時間睡眠が非アルコール性脂肪性肝疾患(non-alcoholic fatty liver disease;NAFLD)の危険因子であるとの研究結果が発表された。日本人を対象とする縦断研究として、福島県立医科大学医学部消化器内科学講座の高橋敦史氏らが行った研究であり、「Internal
-
元大関小錦のKONISHIKIさん、腎不全を公表 妻から移植
2024/12/23 11:40 455文字大相撲の元大関小錦でタレントのKONISHIKIさん(60)が23日、神奈川県鎌倉市の病院で記者会見し、腎不全による腎臓移植手術を受けたと公表した。今月4日に妻千絵さん(48)から提供を受け「これで99・9歳まで生きられる。気分も良くなった」と笑顔で語った。経過は良好で、23日に退院した。 6月に
-