OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.3
OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)
いEMO(イーモ)のプレミアム
近年流行語にも選ばれて一般層にも広がった? とされる"エモい"という言葉ですが、元は1980年代後期ハードコア・パンク・シーンがルーツといわれてます。ハードコア・パンクの暴力的で過激な音像に影響を受けたナードな若者たちが自身たちの内なる感情をぶち込んだ結果、ハードコアの質感を保ちつつも、メロディの強度を上げていった結果”エモ”が誕生、徐々にジャンルが確立していくと共に世の中にもその言葉が浸透していったわけです。
…そんな訳で今回プレイリストには1990年代”エモ”というジャンルが確立させた楽曲を中心にセレクトしました。ゲット・アップ・キッズの2枚目、ジミー・イート・ワールドの4枚目からの楽曲など割と王道感はありますが、まあみんな好きですもんねえ(笑)? 本当はミネラル、クリスティー・フロント・ドライヴ、テキサス・イズ・ザ・リーズンにエリオットとまだまだ選びたかったんですがOTOTOYには現在取り扱いがなく…。今回のプレイリストも厳密には00年代以降にリリースした音源や90年代に活動したバンドが解散後に組んだバンドも混じっちゃってるんですよねー。なのでこのあたりもも今後OTOTOYで取り扱えるよう、頑張ります(笑)。
1つ、個人的には自分の心の中にいるエモ警察の取り締まりをくぐり抜けるポイントとして、根っこにハードコア・パンクを感じるまたはリスペクトがあるかどうかというのがかなり重要でして、その点でいうとウィーザーはオルタナ、パワーポップの文脈にあってもエモではないと思っております! あっ、ウィーザー自体は好きですよ(笑).。
という訳でまだまだ話し足りないんですが、今回はこの辺で。次回以降は偉大なるキンセラ兄弟の軌跡や、2000年代以降のエモ・リバイバルのバンド、エモから派生して生まれたポスト・ロックのバンド、日本のエモなんかについても取り上げたいところであります。それでは次はアメフト新譜のリリース後(フジロックで来日…見たい!)にお会いしましょう~!