米国の図書館界とSNS検閲 1. はじめに 図書館資料そのものに対する検閲よりも,インターネット上での未成年者のアクセスを制限しようとする動きが拡大している。未成年利用者を対象としたインターネット上での検閲やフィルターソフト等による制限を法制化しようとする動きが,1996年のCPPA(Child Pornography Prevention Act, Pub.L.No.104-208)以降,COPA(Child Online ProtectionAct, Pub.L.No.105-277), CIPA(Children’s InternetProtection Act, Pub.L.No.106-554) (1)など,活発化している(CA1473,CA1572参照)。合衆国憲法で保障されている「個人の知る自由」を制限しようとする動きは,こと未成年者を対象とする場合には「子どもにとって有害