武雄市図書館の様子(糸賀雅児氏撮影) 図書館でコーヒーを飲みながら本や雑誌をめくる。4月、佐賀県の武雄市図書館が民間企業であるカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)を指定管理者としてリニューアルオープンした。スターバックスとTSUTAYAが併設され、年中無休ということもあり、オープンから多くの利用者を集めている。新しい試みとして注目される武雄市図書館は、これからの図書館のあり方を変えるのか。 民間ならではの演出光る 図書館経営に詳しい文学部の糸賀雅児教授は、実際に武雄市図書館を訪れた時の印象を「他の図書館では味わったことのない雰囲気だった」と語る。具体的には代官山の蔦屋書店を彷彿とさせ、本に囲まれた感覚をもたらす書架配置やインテリア性の高い照明・家具類など、民間企業ならではの演出が随所に見られたという。 また、スターバックスやTSUTAYAが併設されていることに触れ、「今まで図書館に