今回のミーティングを通じて最も強く残った印象は、海外投資家はアベノミクスの「第3の矢(成長戦略)」に対して、あまり興味を持たなくなっていることだった。その関心は、もっぱら日銀の追加緩和のタイミングと中身に移っていた。 あるシニア・ポートフォリオ・マネージャーに至っては、筆者が「原油価格の下落はアベノミクス・第4の矢だ」と話すと、「いや第3の矢だろう」と反論。「第4の矢だ」と念を押すと、「第3の矢があったと信じるのなら、原油価格の下落は確かに第4の矢だ」と切り返すほどシニカルだった。今回のミーティングを通じて、最も印象に残った言葉の一つだ。